2011/04/08 (Fri) 14:30
講談社
2011年1月
人生賭けたい夢がある。でも、内定は欲しい。かつて、高校生でギタリストデビューを果たした山木太郎。しかし栄光も束の間、バンドは解散。すっかり燻り、大学三年の秋を迎えた太郎の周囲は「シューカツ」に向けて慌しく動き出していた。その“一発逆転システム”に魅せられ、就活戦線に身を投じる決意をする太郎。「元有名人」枠で楽々内定を勝ち取れると思っていたのだが―。就職氷河期「以下」の今に問いかける、書き下ろし最新長篇。
とくになりたいものがあるわけでもなく、でも今決めた仕事が一生を左右してしまう…。将来に漠然と不安があるから、わからないから、とりあえず人気のある職に就こうと考える学生たち。
就活に必死になる人たち、システムのおかしさを醒めた目で見ている主人公の描写がよかったです。
今時の就職前線の大変さや滑稽さもわかり、大変勉強にもまりました。
ただ、恵のこととか、てっきり伏線かなと思ったところとか回収されずほったらかしなのが気になりました。
内容★★★★
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