2010/08/23 (Mon) 09:06
リトルモア
2010年3月
季刊「真夜中」連載時から、各方面で大反響を呼んだ東 直子、現時点での最高傑作が遂に単行本化!
「私たちは、地下から湧き出る甘い水を飲むだけで生きのびている。」
ここはどこだろう。なぜここにいるのだろう。
見えない力に強いられ、記憶を奪われた女性の数奇な運命。
〈甘い水〉をめぐって、命とはなにかを痛切に描いた渾身の最新長篇小説。
椅子の部屋、地下通路、砂の街、十五番目の水の部屋……
閉ざされた奇妙な世界を行き来しながら、途絶えることのない感情のざわめきが、静かな輪唱のように、徐々に解き放たれていく――
現代を生きる私たちの寓話。
捉えどころがない、詩的で幻想的な本でした。
最後まで読んでも、結局よくわからないままでした。
多分そういう特定しないということを狙って書いているのだとは思うのですが、私の中ではその曖昧さが落ち着かなかったです。心に余裕がない?
感性で読む人向けかな?
「人間が小さくなればいい」という考えは面白かったです。
内容★★★
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