2011/02/15 (Tue) 18:42
新潮社
2010年11月
東京タワーのてっぺんで死体が発見された。巻き込まれたくはなかった。怪物だった「かつてのオレ」が目覚めてしまうから。立ちすくむオレの前に一人の「女子高生」が現れて、事件は爆発的に加速しはじめる――。フリーターが走る。セーラー服が揺れる。東京中がミステリー空間に変貌する、超音速のエンターテインメント!
ストーリーやトリックに期待をして読むと肩透かしを食うかも。
これは、斜に構えた主人公の思考と会話を楽しむ本だと思うのです。
その考え方にはときどきはっとさせられることもあるし。
ただ、ほとんどのことはかっちり解明されることはなく曖昧なままなので(主人公の過去さえも)、もやもや感はかなり残ります。
ちょっと風変わりな感覚なので、構えずに読むのがよいかもしれませんね。
内容★★★★
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