2011/02/14 (Mon) 11:20
文藝春秋
2010年11月
妻は仕事、夫は家事――。いわゆる「主夫」である主人公の男性の視点から、近所の主婦たちとの交流を描いた、第143回芥川賞候補作。子育て、料理に、公園デビュー。ある日、公園での友達である女性と心中させられそうになり――。雑誌「すばる」に掲載された佳作「シレーヌと海老」も併録。
芥川賞候補というのには食指は動かなかったけれど、地元というのと年齢が変わらないのが気になり読んでみました。
主人公の考え方や語りが面白く、吹き出してしまう場面も何度か。一人でいるときでよかった。
「死ぬよりまし」とか言って自分をごまかしながらも、滲み出てくる不満とかの表現が絶妙でした。
人物や周りの些細なことの観察もうまく、よく描けているなと感心もしました。
大きな事件とかがあるわけじゃないけれど、ずっと読んでいたい気持ちにさせられる温かい本でした。
三河弁もドラゴンズも懐かしかったなぁ。
この本面白いじゃん。みんな、読んでみりん。
内容★★★★
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