潮出版社
2010年12月
母に捨てられ、父を殺された有子。犯人の自殺、消えた青年、母との再会。鎖のように繋がる怒りと悲しみ。そして叶わぬ恋――。
人間が持つ“業”に翻弄されながら、一人の女子短大生は自分の道を歩き始めた――。
人間の“業”とは、そして幸福とは。乱歩賞作家が問いかける、予測不能の人間ミステリー!!
主人公・有子の心理は丁寧に描かれていると思いました。
では、残りの登場人物はどうかというと、何だか踏み込み不足の感は否めないです。
ミステリーとしても、ありきたりで弱いかな。
法では人は救われない、など扱うテーマは悪くないとは思うのですが、あまり心に響いてこなかったのが残念です。
内容
★★★[0回]
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