中央公論新社
2010年12月
ファインダーを通して見ていたのは誰の秘密なのか?東京でカメラマンのアシスタントとなり、少女から大人になっていく黒江は、愛と葛藤と、隠された秘密との闘いの世界へ向かう。
正直言うと、上巻の黒江の行動というか心理が理解できない部分もあったのだけれど、この下巻で納得しました。
嫌なことでもすべて受け入れていかなければ、自分の居場所をなくしてしまうのではないかという強迫観念…。黒江の負った傷は私には計り知れないほど大きいのだと思いました。
みんな、それぞれに苦しんでいて、いろいろ考えさせられる本でした。
ラストは涙なしでは読めませんでした。
内容
★★★★★[0回]
PR