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2010/11/17 (Wed) 14:07

小学館
2010年9月

この愛に、賛否両論。性愛も血縁も超えた愛のカタチ。

「母が死んで、『死にたい』と思っていた僕の何かは死んだ』。14歳で母を亡くした浩輔は、本当の自分の姿を押し殺しながら過ごした思春期を経て、しがらみのない東京で開放感に満ちた日々を送っていた。30代半ばにさしかかったある日、癌に冒された母と寄り添って暮らすパーソナルトレーナー、龍太と出会う。彼らとの満たされた日々に、失われた実母への想いを重ねる浩輔。しかし、そこには残酷な運命が待っていた・・・。
龍太と母を救いたいという浩輔の思いは、彼らを傷つけ、追いつめていたのか? 僕たちは、出会わなければよかったのか? 愛とは、自らを救うためのエゴだったのか? 浩輔の心を後悔の津波が襲う。人は誰のために愛するのか。賛否両論渦巻く、性愛も血縁も超えた愛のカタチ。類まれな筆力で読む人を圧倒する注目の大型新人・浅田マコトの書き下ろしデビュー作。3度読んで、9度泣いてください。





深いですね。
ここに描かれているのは、普通の男女間の愛ではなく、他のカタチ。
人を愛し、その人のために何かをするということは、突き詰めてしまえば、自分のしたいこと=自己満足といえるのかもしれません。
でも、それで相手が幸せになれるなら、そんな素晴らしいことはないと思います。
施して救われる人、施されて救われる人…。
人の数だけ人生があるように、人の数だけ幸せも違うのだと改めて気付かされました。
涙なしには読めない本です。

内容★★★★★


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