2010/12/28 (Tue) 19:47
毎日新聞社
2010年9月
北海道夕張市に隣接する幌岡市。五期目の市長、大田原昭夫は、大手炭坑閉山後、リゾート開発に過剰投資し市財を悪化させたが、巧みな借入金処理で市の債務を隠し続けた。財政破綻が白日のもとにさらされ再建団体申請が決まっても、六選を目指す大田原。最年少市議、森下直樹とその仲間・恩師らは、打倒大田原を期し、智恵と情熱を結集して立ち上がった―。
物語の舞台は架空の市ですが、その市と比較する形で夕張市の破綻についてとても詳しく書かれています。
海堂尊さんの「極北クレイマー」でも医療関係を中心に言及されていたので少しは知っていましたが、こちらでは全般的に詳しく書かれているため、さらに知識を深めることが出来ました。
反面、ちょっと人物の書き込みがなおざりになっている気がしますが、敵となる市長と議員たちがあまりに卑劣で、結構燃えました。
政治の無関心は自らの首を絞めるということを改めて認識しました。
この先この市がどうなっていくのか気にはなりますが、希望の持てる終わり方だったのでよかったです。
内容★★★★
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