2010/07/20 (Tue) 16:02
新潮社
2010年3月
みんな、俺の話を聞いたら尊敬したくなるよ。我が家は、六人家族で大変なんだ。そんなのは珍しくない?いや、そうじゃないんだ、母一人、子一人なのはいいとして、父親が四人もいるんだよ。しかも、みんなどこか変わっていて。俺は普通の高校生で、ごく普通に生活していたいだけなのに。そして、今回、変な事件に巻き込まれて―。
またもや、ありえない設定なんだけど、素直にうらやましいなと思わせるその説得力はたいしたものだと思います。この作者の手にかかると、何故だか、バカらしいなんて思えないのです。
今回も読んでいる間、とても楽しい幸せな時間を過ごせた気がします。
運動会とか授業参観とか、4人で必死に参加している場面を想像するだけで、とても幸せな気分になります。
張り合っているようで、露骨でもなく、非協力的というわけでもなく。
やっぱり、この状況が許せるくらいだから、4人とも心が大きのでしょうね。本当に素敵な家族です。
最後のほう、若干ご都合主義的な終わりに感じなくもないですが、そんなことどーでもいいのです。もしまた彼らに会えるのなら、諸手で大歓迎です。
内容★★★★★
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