2010/07/21 (Wed) 12:49
幻冬舎
2010年2月
クラスの女子からいじめられ、孤独を感じている14歳の美輝。ある日病院で出会った井之尾という不思議な老人に、「自分のかわりに春を感じるものを見つけて写真に撮ってきてほしい」というお願いをされる。言われるがままに外に出てみると、美輝は今まで殺風景だった通学路に春があふれていることに気がつくのだった。道ばたに咲いている花、車のボンネットで昼寝をする猫、河原で野球をする半袖姿の少年たち…。心が晴れた記念日―その日が美輝の心晴日和になった。小さな心がけ一つで幸、不幸はコントロールできる!ロングセラー『君と会えたから…』『手紙屋』の著者が贈る、“絶望”が“希望”に変わる奇跡のストーリー。
素直に感動できる小説です。
「人生は自分の言葉によってできているってこともわかったじゃろう。自分が自分に何度も言い聞かせている言葉によって自分の性格や可能性は創られているんじゃ。これからの人生、自分がなりたい自分像を何度も繰り返し口にするといい。自分を過小評価せず、自分にはどんなことだってできると言い聞かせ続けなさい。お前さんはその言葉通りの人間になっていくのだから」
とか、
「人生において起こる全ての原因は自分にある」、
「起きている出来事そのものに、幸せ、不幸せはないんだって。まったく同じことが起こってもそのときの自分の心の持ち方一つで幸せなことにもなるし、不幸せなことにもなるって」
などなど、本当に大切な言葉がたくさん書かれています。
自分を見失ったとき、何度でも読み直して、勇気をもらうのもありかも。
喜多川泰さんの他の著作も読んでみたくなりました。
内容★★★★★
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