2010/07/22 (Thu) 00:43
角川書店
2010年4月
恋愛に縁のない人生を送って二十五年の磯野。大学時代の友人で、アマガエル色の軍服を着た大男・ロンメル。ちょっと天然な後輩・犬さん(♀)。三人は仕事にあぶれ、磯野のアパート(六畳一間)で貧乏暮らしをしていた。
そんなある日、公園に現れたアフロの紳士に、磯野は「特殊法人・鳩航空事業団」に誘われる。吉本興業ビルの屋上に居をかまえるこの組織は、鳩が恋文を運ぶ「ハトコイ便」をはじめとする伝書鳩サービスを提供していたのであった…。
クラウジウスの原理とは……
「熱を低温の物体から高温の物体へ移動させ、それ以外に何の変化も起こさないような過程は実現不可能である。
すなわち、エネルギーは必ず高い方から低い方へと流れていく。
すなわち、人は安きに流れるものだ。
すなわち、女の子はみんな見てくれがいいだけの男のところに行ってしまうのだ!!」…という原理である。
第1回野性時代フロンティア文学賞受賞作
ということですが、ラノベ?
軽い文体に軽い人物描写。
ユーモアを交えているのはわかるのですが、伊坂幸太郎さんとか西尾維新さんと比べると、センスの違いが…。
あまりにアニメ的キャラ設定は、好みが分かれるところだと思います。
さらっとした小説とも言えますが、印象に残らない感じです。
内容★★★
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