2010/07/19 (Mon) 09:43
角川書店
2003年5月
玉川上水で男性の扼殺体が発見された。捜査陣に名乗りをあげた老刑事・滝口と相棒に選ばれた巡査部長の片桐。滝口はこの殺人事件に三十年以上前に起きた“三億円事件”との接点を見い出す。その頃、殺された男と三億円事件当時仲間だった連中がにわかに再会を果たしていた。昭和最大のミステリーに、緊密な文体と重層的なプロットで迫る!『19歳 一家四人惨殺犯の告白』で読者を震撼させた著者がものした、犯罪小説の白眉。
映画「ロストクライム―閃光―」ということで手にとってみた原作本ですが、私の体調が悪かったせいもあるのか、ほとんど世界に入ることができず、読んでいてつらかったです。
作者がノンフィクション出身ということもあり、この作品もかなりリアルに組み立てられているようですが、どうにも登場人物に魅力が感じられないのが残念なところです。
登場人物はみんな、目をすがめ、憮然としているようです。というくらい、この表現が多発していたのも、ちょっとげんなりでした。
1968年に日本を一生風靡した事件の概要についての勉強にはなる本です。
内容★★★
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