2010/10/12 (Tue) 22:59
文藝春秋
2010年7月
生徒に絶大な人気を誇り、PTAや職員の間でも抜群に評判のいい教師が
反社会性人格障害(サイコパス)だったとき、惨劇へのカウントダウンが始まった。
英語科教諭・蓮実聖司、32歳。
暴力生徒や問題父兄、淫行教師など、現代の学校が抱える病理に骨まで蝕まれた私立高校で、彼は何を行ったのか。
高いIQをもつ殺人鬼は、“モリタート”の旋律とともに犯行を重ねていく。
読み出したら止まらない勢いがありました。
それはこの特異なキャラクター蓮実聖司にすべてはあると思います。
憎しみでも快楽でもなく、淡々と計算だけで人を殺していく…。
そのくせ、社会を憂えたりして、なんとも背筋が寒いです。
強烈なキャラですね。
現実にいたら、とんでもなくイヤですが、魅力的であることも間違いないと思います。(あくまでフィクションとして)
物語的には多少盛り上がりの点で拍子抜けの感もなくはないですが、このキャラに出会えただけでも満足の本でした。
きっとまたどこかで登場するはずですから…。
内容★★★★
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