2010/04/02 (Fri) 10:26
2004
監督:ピーター・シーガル
出演者:アダム・サンドラー、ドリュー・バリモア、ロブ・シュナイダー、ショーン・アスティン、ダン・エイクロイド
原題:50 First Dates
上映時間:99分
製作国:アメリカ
いつものように行きつけのカフェ、フキラウ・カフェで朝食をとるルーシー(ドリュー・バリモア)に、男が声をかけてきた。シーライフ・パークで動物たちの面倒を見るプレイボーイの獣医ヘンリー(アダム・サンドラー)だ。ルーシーの大好きなワッフルや海洋生物について話すうち意気投合した2人は、翌朝もカフェで一緒に朝食を食べようと約束する。
翌日、ルーシーの前に約束通りヘンリーが現れるが、彼女はなぜか冷たい態度をとって他人のふり。混乱するヘンリーにカフェのオーナーがルーシーの抱える病気について教えてくれた。1年前の10月、ルーシーは交通事故に遭い、その後遺症で記憶障害になってしまったのだ。短期の記憶を保持することができず、一晩寝ると前日起きたことを全部忘れてしまうという。父親のマーリンと弟のダグ(ショーン・アスティン)の影ながらの努力もあって、彼女は毎日、そうとは知らずに同じ一日を繰り返し生きていた。
とても心温まる映画でした。
彼女を守ろうとする家族と周りの人々の思いやりがひしひしと伝わってきます。
舞台も都会の喧騒のないハワイという設定もいいし、キャストもピッタリで良かった気がします。
本来であるならかなり深刻な問題なのに、みんな明るく振舞っているのがとてもいい感じでした。
ヘンリーの諦めないひたむきさにも感動を覚えました。
下ネタが多く、かなり性に対してオープンなのが、家族で観るのをためらわせるのが玉に瑕ですか。
内容★★★★★
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2010/03/23 (Tue) 10:59
2009
監督:スティーヴン・ソマーズ
出演者:チャニング・テイタム、デニス・クエイド、レイチェル・ニコルズ、クリストファー・エクルストン、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、
シエナ・ミラー
原題:G.I. Joe: The Rise of Cobra
上映時間:118分
製作国:アメリカ
1990年代、世界征服をたくらむ悪の組織“コブラ”が各地で活動を活発化させていた。そして、ナノマイトという最強のウィルス兵器を使ってついにパリのエッフェル塔を破壊してしまう。もともとはNATOによりガン細胞破壊のため作られたが、実際はあらゆるものを破壊する威力を持ち、悪の武器商人デストロの手により脅威の兵器としてコブラの手に渡ってしまったのだ。コブラの脅威が各地を襲うなか、アメリカ政府が、送り込んだ最後の切り札は…。それは世界中から集められた史上最強の国際機密部隊G.I.ジョー。強靭な肉体、勇気と行動力を持ったエキスパート集団だ。加速装置付きの特殊スーツを身につけ、数々のガジェットを駆使する極秘のチーム、G.I.ジョー。世界を舞台に、陸・海・空と壮絶なバトルが始まる!
スピード感があり、迫力ある映像で、まさにアクション映画という感じでした。
特に、パリでのカーチェイスのシーンは、見ていて気持ちよかったです。
アクション主体のシンプルなストーリー展開も、スピードを殺さずいい感じでした。
玩具→アニメという原作があるだけに、キャラが出来上がっていて、それを詰め込みすぎたために、キャラ描写が薄っぺらに見えてしまう点がちょっと残念でした。(特に主人公とか)
でも、続編も決まっているみたいだし、これからG.I.ジョーの世界を知っていこうと思っている私には、ちょうどいいキャラ紹介になりました。
結局、限られた時間ですべてを描くのは無理だし、このアクション主体の選択は、そう悪いものではないと思います。
スネークアイズが喋らないわけはわかったけれど、マスクを取らない訳はまだ描かれていないし、続編に限らず、アメコミを読もうと思っている私には、結構楽しみなことが多いです。
ちなみに私は、G.I.ジョーって人の名前だと思っていました。その程度の知識です…。
内容★★★★
2010/03/15 (Mon) 12:36
2007
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演者:ラッセル・クロウ、クリスチャン・ベール、ピーター・フォンダ、ベン・フォスター、ローガン・ラーマン
原題:3:10 to Yuma
上映時間:122分
製作国:アメリカ
元は狙撃の名手だったが、南北戦争で片足を負傷して不自由となったダン・エヴァンス(クリスチャン・ベイル)は、妻のアリス(グレッチェン・モル)と2人の息子と共に荒涼としたアリゾナで小さな牧場を営んでいた。しかし干ばつが続き借金が増え、生活は苦しくなる一方だ。借金を返せないダンは、催促の代わりに馬小屋に火をつけられてしまう。そんな父親の姿を14歳の長男ウィリアム(ローガン・ラーマン)は嫌っていた。
翌日、ダンは騒ぎで逃げた牛を息子たちと探しに荒野に行くと、そこで早撃ちの“神の手”を持つといわれる悪名高いベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)が一味を率いて駅馬車を襲っているのを目撃してしまう。この出会いが二人を運命として導く。地主に再度借金のことで相談に向かった町の酒場でウェイドと再会。そこで強盗で使われた牛の弁償の交渉をしているところで、ウェイドは保安官たちにあっけなく捕まる。
ウェイドに度々襲われていたサザン・パシフィック鉄道のグレーソン・バターフィールド(ダラス・ロバーツ)は、ウェイドを訴えるため裁判所のあるユマへ連行することを決める。コンテンションの町にある駅からユマ行きの列車が出るのは三日後の午後3時10分。ダンは危険を承知で200ドルのために護送役に名乗り出る。護送団の先頭に立つのは、ウェイド一味に襲われて怪我をしていながらも執念でウェイドを刑務所に送ろうとするピンカートン探偵社のバイロン(ピーター・フォンダ)、撃たれたバイロンを手当てした獣医のドクター・ポッター(ダラス・ロバーツ)、地元の悪党のタッカー(ケビン・ジュランド)、そしてバターフィールド。ダンの息子ウィリアムも付いていこうとするが、ダンの反対にあってしまう。だが、一行が発った後を遅れて追いかけていく。
一行はウェイド一味の右腕チャーリー・プリンス(ベン・フォスター)らを撒くために、やむを得ずアパッチ族の住む危険な近道を進む。ほんの僅かな隙をついて巧みに脱走を試みるウェイド。一行もウェイドによって一人ずつ失っていくが、その危機を救ったのが息子のウィリアムだった。だが今度は闇に紛れてアパッチ族に襲撃される。そんな危機を今度はウェイドが救う。悪人で機知に富むウェイドとダンは正反対の環境に生きながら、次第に互いを認め、特別な絆が生まれていく。だが、隙を見せるとウェイドはダンたちを裏切って逃げ出す。今度は中国人たちが働く鉄道工事の現場でドーン保安官らに捕まったウェイドを助けたのはベンだった。
コンテンションに到着した護送団一行は、ホテルに身を隠すが、そこにチャーリーら一味が現れ、ホテルを包囲する。その上、チャーリーは町の人間たちにダンを殺した者には賞金を出すと宣言したために、銃を持った男たちが虎視眈眈とダンの命を狙う。危険が迫るダンに、ウェイドは命と金の保証をするから自分を逃がせと言うが、ダンはそれらの条件をことわる。実はダンにとってお金ではないある理由でこの仕事を引き受けたことをウェイドに話す。その理由とは…
列車到着時間まであと少し。二人の男は危険を顧みず、銃弾飛び交う外に飛び出していく…
よかったですね。
もともと西部劇は好きなほうですが、これはカッコよさよりもヒューマンドラマの要素が強く、万人におススメできる映画だと思います。
1957年の「決断の3時10分」のリメイクだそうです。
オリジナルは未見ですが、この映画のように良質な作品に仕上がるなら、リメイク大歓迎ですね。だって、オリジナルが日の目を見ることは少なそうですから。
人の生き方とは何かを考えさせられました。人を衝き動かすものは何なのかについても。
私の中に、主人公の行動を肯定する自分と否定する自分がいます。
息子に、行動をもって大事なことを教える正しさを認める一方で、ある意味自己満足ともいえる行動で、家族を置いていってもいいのかと―。
原作は、エルモア・レナード(Elmore Leonard)の短編小説だそうです。
内容★★★★★
2010/02/22 (Mon) 11:02
2007
監督:ジョン・アヴネット
出演者:アル・パチーノ、アリシア・ウィット、エイミー・ブレネマン、リーリー・ソビエスキー、ウィリアム・フォーサイス
原題:88 Minutes
上映時間:107分
製作国:アメリカ
次々と女性を狙う猟奇殺人の容疑者・フォレスター。彼は、異常犯罪分析医のジャック・グラム(アル・パチーノ)の証言によって死刑判決を下された。それから9年後、フォレスターの死刑執行が迫ったある日、同じ手口の殺人事件が発生。ジャックのもとに一本の電話がかかってくる。「お前に残された時間はあと88分だ!」――。刻々と時間が迫り来る中、果たしてジャックは真犯人を見つけることができるのか?
扱ってるテーマや主人公の設定など、悪くはないのだけれど、もう少し親切なつくりにしてもよかったのでは、と思わずにはいられません。
だって、人間関係がちょっと複雑な割には、誰が誰なのかわからないまま物語が進行してしまうので、スリルは半減してしまうのです。
もう少しキャラを描いてれば、きっと楽しめた気がするのですが…。勿体無い。
あと、いくら焦っているからって、人を人と思わない主人公の態度はどうにも好きになれませんでした。
内容★★★
2010/02/12 (Fri) 09:50
2007年
監督:クリスティアン・ムンジウ
出演者:アナマリア・マリンカ、ローラ・ヴァシリウ、ヴラド・イヴァノフ
原題:4 luni, 3 saptamâni si 2 zile 英題:4 Months, 3 Weeks and 2 Days
上映時間:113分
製作国:ルーマニア
チャウシェスク独裁政権末期のルーマニア、大学生のオティリア(アナマリア・マリンカ)とガビツァ(ローラ・ヴァシリウ)は寮のルームメート同士。実はガビツァは妊娠していたが、中絶は法律で禁じられていた。中絶手術の当日、予想外の事態が重なり手術の機会を逃しそうになるが、オティリアは親友のためにある決断を下す。
ストーリーの進行は結構淡々としていて、登場人物の感情の爆発があるわけでもないです。
しかし、沈黙の間が多く見受けられ、観ていてとても落ち着かない雰囲気になります。
この国のこの時期の人々の重苦しい緊張感が伝わってくるかのようです。
説明のほとんどない映画ですが、これほど映像が語ってくるとは驚きです。
中絶反対とか友情とか、そういうテーマが盛り込まれているわけではなさそうですが、とても心に残る映画でした。
内容★★★★