2011/01/12 (Wed) 11:11
実業之日本社文庫
2010年10月
「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。今、犯人との命を賭けたレースが始まる。圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス。
スキーの好きな東野さんらしい舞台設定と、読み始めたら止まらない巧みな文章と展開、そして意外性のある犯人。
やっぱりさすがだなぁと思いました。
正義感と会社存続の危機の間で悩む様は、ちょっと考えさせられました。
最後はちょっと予定調和すぎるかな、とも思いましたが、ストレスのたまる終わり方をされても不快なだけかと思い直しました。
内容★★★★
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