2011/02/21 (Mon) 12:00
2011/01/24 (Mon) 10:48
文藝春秋
2010年10月
街を走ることは街を知ること。新しい自分と出会うこと
人気作家3人によるNY、東京、パリのシティマラソン・アンソロジー。爆笑あり、切なさあり、爽快感ありの豪華ヴァラエティ・ボックス
三浦しをんさんはニュヨーク、あさのあつこさんは東京、近藤史恵さんはパリを舞台に、それぞれマラソンに纏わるエピソードを描いた短編集。
マラソンの薀蓄を学べたりして、ちょっとお得な気分でした。
この本を読むまでは、タイムを競う以外走ることの意味ってあるのかな、なんて漠然と思っていましたが、もしかしたら人と人との繋がりを確かめているのかな、こういうイベントを通して盛り上がりというか高揚というか熱狂といったものを共有する楽しさが感じられるのかな、それはタイムズスクエアで集まってカウントダウンを待つのと似ているのかな、なんて思ったりもしました。
今は機会があったら、参加しないまでも観にいきたいかな、なんて思ってます。
内容★★★
2011/01/24 (Mon) 10:28
角川マーケティング
2010年11月
世界で最も売れている本「ギネス世界記録」の日本語版!イチロー、石川遼ら世界に誇る日本人の記録ほか、世界中の人体の神秘、最新技術を写真つきで紹介。図鑑のように楽しめる、300ページ超の大ボリューム!
壮大なスケールのものから、なんでこんなこと記録するんだろうっていう???なものまですべて同列に並んでいるが感慨深いですね。
確かにものの優劣なんて、勝手な判断といえばそうなのかもしれませんが…。
じっくり読もうと思えばかなり長く楽しめる情報量ではありますが、レイアウトが私には煩雑に感じ、見辛い印象でした。
これだけの情報を一気に載せているため仕方ないとは思いますが、ひとつひとつはそんなに詳しくないため、それについてはもっと知りたいのにという物足りなさは結構感じました。
内容★★★
2010/12/27 (Mon) 11:31
マガジンハウス
2010年10月
気鋭の作家、西加奈子とせきしろのふたりが、五・七・五・七・七のリズムにのって、常識ハズレの短歌道に挑みます。雑誌「anan」で一年半続いた人気連載『短歌上等!』が待望の書籍化! 三十一文字に秘められためくるめく妄想と物語は味わい方も無限大。歌人の穂村弘氏をはじめ、サンボマスター山口隆、ミムラ、山里亮太、ともさかりえ、星野源、光浦靖子、いとうせいこう、山崎ナオコーラほか音楽界、女優界、お笑い界、文学界など各界からの個性豊かな14人のゲストたちとともに言葉遊びの世界を自由自在に大冒険! 俵万智氏も驚いた"規格外の名歌"が続出です。なんだか……短歌?
おそらく短歌の勉強にはならないでしょう。
でも笑えるし、和みます。
西加奈子さんの関西弁とせきしろさんのとぼけた感じのコンビが絶妙です。
バンド名「傷害致死」なんて、今思い出しても笑えてきます。
くだらないなぁ、でも楽しそうです。
私もこんなどうでもいいような短歌を作りあって笑い合いたいです。
内容★★★★
2010/12/06 (Mon) 19:58
集英社
2010年9月
定年後の夫婦の形を見つめる、異色の長編小説
大手広告代理店を定年退職、バラ色の第二の人生のはずが、威一郎を待っていたのは、家族との深い溝だった。娘は独立、妻は家を出てしまう。寄る辺なくさまよう威一郎が出会ったのは…。
う~ん。主人公に共感できないどころか、腹立たしかったですね。
読んでいてストレスが溜まってしまいます。
家庭・家族というものは、思っている以上に脆いもので、全員で支えて育んでいかなければならないものだというのが、私の考えです。
誰がどうしているから偉いとか大変とか、そういうものではなく、やれるときにやれる人がやればいいと思うのです。家族間でも思いやりは大切です。
妻に毎回水を持ってこさせるだけで、この主人公、私にはアウトでしたね。
仕事をしているときはともかく、退職してやることがないのだったら、せめて自分のことくらい自分でしろ!せめて自分の立ち位置は把握していたいものです。プライドが高いのって、傍から見るとみっともないだけですね。
そんな風になってしまった状況の責任の一端は、妻にもあるのかもしれませんが、それにしても…。
自分の両親がこんな風ではないので、あまり実感はなかったのですが、熟年離婚、こんな夫だったらさもありなんといったところです。
終わり方も納得がいきませんが(主人公にはもっとダメージを負ってもらいたかったですね)、反面教師として、ある意味参考になる本かもしれません。
でも私は、幾つになっても夫婦間の愛はあると信じたい…。
内容★★★