2011/02/09 (Wed) 19:58
小学館
2010年11月
総理大臣は、京都のお公家様!?
北朝鮮が、日本にむけた中距離弾道ミサイルに燃料注入の報が! 中身は核なのか? それとも……。
支持率低迷と経済問題で打つ手なしの政権与党・自由民権党の浅尾総理は、本物の危機に直面し「本当の内閣」に政権を譲ることを決意した。
アメリカすら「あないな歴史の浅い国」と一蹴する京都出身の二条首相は、京都駅から3輛連結ののぞみを東京駅までノンストップで走らせたかと思えば、その足で皇居に挨拶へ。何ともド派手な登場の二条内閣は、早速暴力団の組長を彷彿とさせる広島出身の防衛大臣のもと「鉄砲玉作戦」を発動したのだが、果たしてその結果やいかに?
「こんな内閣があったら……」笑って笑って、涙する、史上初の内閣エンタテインメント!
今の迷走するこの国の状態が必然的に生み出した夢物語なのかも、なんて思ってしまいました。
設定は荒唐無稽で苦笑するしかなかったんだけれど、なかなかどうして内容的には真剣に取り組んでいるし、皮肉や批判もちゃんと盛り込まれていました。
残念なのは北朝鮮の問題だけになってしまい、他の問題が描かれなかったことかな。欲張りかもしれませんが。
心に残るよい言葉も随所に盛り込まれていて、読んで損はない本です。
内容★★★★
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