2011/02/08 (Tue) 11:02
講談社
2010年11月
なぜ自ら嵐に飛び込むのか。それとも、この男が嵐を呼び寄せるのか。大阪を飛び出した又三は、東京へ、そして日本最東端の地へ――予想もつかない大展開! 又三の航海に終わりはあるのか!
講談社創業100周年記念出版
16世紀の悪漢小説(ピカレスクロマン)を現代の日本を舞台に甦らせた、途方もないエネルギーに満ちた物語。感動の最終章!
作田又三、24歳、すべてをなげうち、大阪を飛び出した。何の目的もあてもない。「どこかへ行きたかっただけだ。行く先などどこでもよかったのだ」昭和50年代の東京を漂流した又三は、ついに北海道根室に立つ。緊迫する北方領土の海に跋扈する特攻船! 又三の航海に暴風が吹き荒れる! はたして錨を下ろす「終着の港」にたどりつけるのか?
下巻は30歳までを描く社会人編。
北方領土での密漁とか、個々のエピソードでは面白いときもあるのだけれど、主人公のあまりの身勝手さが私の許容範囲を超えてるかなぁ。
若き過ちは誰にでもあることだし、まあ仕方がないとしても、自己正当化がちょっと鼻につきました。少なくとも共感は出来ないかな。酔いしれているようにも見えちゃったし。
百田→作田ってことで、自伝的な部分もあるのでしょうか。
だとすると、う~ん…。
ともかく、本屋大賞2011年ノミネート作も残るは1冊となりました。
内容★★★
PR
Comment