2010/09/24 (Fri) 14:45
中央公論社 C.NOVELS
1997年8月
大学へ通うために上京してきた萩尾春海は、京都から来た西村麗子という女性に出会う。お互い下宿を探す苦労を語り合ううち、育ちの良さそうな彼女に心を許した春海は、彼女と部屋をシェアして暮らすことに。お互いを干渉しない約束で始めた生活は、都会的で快適に思えた…。が、そのルームメイトは一ヶ月も経たずに、変貌。化粧も濃くなり、食べ物の好みまでも変わり、スナックでバイトをしているようなのだ。そして遂に失踪―私は彼女の事を何も知らなかったのでは?謎の残るままに、彼女の足跡をたどる春海。すると、彼女が名を変えて、二重、三重生活をしていたという事実が明らかに。呆然とする春海の目前に、既に死体となったルームメイトが。
結構話題になっているので読んでみました。
なかなかに練ってあるとは思いますが、さすがに10年以上前に書かれた本。
その当時読んでいれば印象も違ったのでしょうが、現在となっては使い古されたネタである感は否めません。
登場人物が魅力的に描かれていれば、もっと楽しめたと思うのですが、いかにも設定が中心で、描写も含め薄っぺらなキャラばかりになっているのが残念です。
感情移入ができなければ、スリルも味わえないです…。
内容★★★
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