2010/09/03 (Fri) 09:29
集英社
2010年7月
彼はどうして退職するのか?新卒の“僕”が入社したのは、高額教材を売る悪徳会社だった。苛酷な労働と精神的負担で営業部員は半年で辞めていく。事務職の“僕”は無難に仕事をこなし2年目に。楽しみは、毎朝駅ビルのトイレの個室でくつろぐこと。素性不明なトイレの常連メンバー達と、静かな個室争奪戦を繰り広げる毎日。しかし、1本の電話がきっかけで、平和な日常が崩れだす。限界に達した“僕”は、ついに退職を決意するが…!?(『御不浄バトル』)。彼はどうして退職させないのか?三十路のギャル男系雑誌編集者・サカタは、“デキるビジネスマン”目指して日々奮闘中!(『荒野のサクセス』)。ブラック会社で働く青年たちの、奇妙な挑戦と闘いの記録。
とにかくトイレでの行動のリアルさは特筆もの。
ただ、いくら綺麗でもトイレで食事って言うのは受け入れられなかったですが…。ただでさえ、公衆トイレが苦手な私には。
トイレの話がメインだったら、それはそれで面白かった思うのですが(見かけないし)、ストーリーは悪徳商法の会社がメインになってゆきます。
主人公が冴えた動きをするならまだしも、やってることは見当違いか、人任せ。現実はそんなものかもしれませんが、何か悲しかったです。
そんな渡辺君が主役の「御不浄バトル」がメインで、その彼とトイレで毎日顔をあわせるサカタを主人公にした短編が「荒野のサクセス」。
う~ん、どちらも今時の若者を描写しているというのなら、日本の未来には暗雲しかないのかも…。
内容★★★
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