2010/09/03 (Fri) 16:09
ジャイブ
2009年11月
最終学年になった津島、鮎川、伊藤らのアンサンブル。伊藤は津島に言った。「僕たちはこれからの方が大変だ。甘くない」。それぞれの心がぶつかり合い、再びふれ合った果てに訪れる、感涙の最終楽章――。
エンターテイメント性と奥深さを兼ね備え、各紙誌で熱狂をもって紹介された青春音楽小説三部作が、ここに堂々完結! 胸に沁みるフィナーレは、人生を変える、かもしれない。
ラスト近くでようやくタイトルの意味が判明しました。
「僕は何も判っていない。何も解決させていない。あの頃と、何も変わっていない。
それでいい。
のろのろと、しかし絶え間なく、波に揺られながら、航行は今も続いている。」
う~ん、胸に沁みます。
ただの青春小説とは片付けられないほどに深いです。
わたしとサトルと決定的に違うのは、わたしが徹底的に傷つけたその人が、幸いにも未だ隣に居続けてくれていることです。
そういう記憶は勿論、簡単に消えるはずもなく、何年経とうが時折ふとしたときに湧き上がり、責められますが、そんな苦しみはかけがえのないものを喪ってしまうことに比べれば、些細な事といえると思います。
やり直すチャンスがある分、サトルより何倍も幸せなのかもしれません。
この本の影響をもろに受け、今通勤中はクラシックばかり聞いています。
といっても、初心者入門編ですが。
そのうち、クラシックのことも書いていきたいなぁなんて思っています。
内容★★★★★
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