2011/05/16 (Mon) 20:42
東京創元社 ミステリ・フロンティア
2009年12月
ある日萬朝報に載った『記憶に自信ある者求む』という求人広告。昔から見たものを瞬時に覚えてしまう力に長けた博一は、義父の勧めもあってその募集に応じ、見事採用となった。高い日給を受け取りながら、大学教授から記憶力の訓練を受けていた博一だが、あるときを境に急に教授と連絡が取れなくなり不安を覚える。そこで友人である高広に相談を持ちかけたところ、『赤髪連盟』に酷似したこの出来事に、礼が興味を示し―(表題作)。心優しき雑誌記者と美貌の天才絵師。ふたりの青年の出会いをはじめ、明治の世に生きる若者の姿を、人情味豊かに描いた四編を収録した短編集。好評“帝都探偵絵図”シリーズ第二弾。
2作目ということで、高広、礼、海坊主にも愛着がわいてきて、さらに楽しめるかなと思ったのは、意外なことに第1話のみでした。
残りは、「高広の父・基弘」編、第一作目の第一話の被害者?「恵」編、礼と出会う前の「高広」編といった感じで、趣向を凝らしてあります。
高広と礼の出会いも描かれていますが、おまけって感じでした。
何か物悲しいのに、心が温かくなるこのシリーズ。
読み続けるつもりです。
内容★★★★
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