2010/11/01 (Mon) 10:46
集英社
2010年8月
画家志望の青年と謎の美青年の大正怪奇探偵譚
大正3年、画家を志して裕福な家を出た功次郎は、穂村江雪華と名乗る青年と出会い、不思議な出来事に遭遇するように。実在の事件を織り込みながら、怪奇で耽美な物語が展開する傑作連作短編集。
登場人物たちがみんな魅力的でいい感じ。
短く謎めいていて、明治と昭和の入り混じったどっちつかずの雰囲気もよくでている気がします。
風波の秘密(密かに思いを寄せる人)は、最後の最後で明らかになるのですが、雪華の正体や怪しげな蟋蟀荘の住人たち、惣三郎など、まだまだ語られていない部分が多々あるので、続編が出るに違いないとは思っているのですが。
風波の一人称で、思い出話として語られているのですが、どうも今は雪華と一緒にはいないように読み取れるので、そこらへんも後々語られるのでしょうね。
私は、雪華がみれいじゃを作っている張本人なのかな、なんて思ったりしています。
内容★★★★
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2010/11/01 (Mon) 10:20
あすなろ書房
2010年9月
いつでもそこにあるりんごの木。
成長し変わっていく少年。
それでも木は惜しみなく愛を与え続けた…
世界的名作絵本が村上春樹の訳で新登場。
「あなたはこの木に似ているかもしれません。
あなたはこの少年に似ているかもしれません。
それともひょっとして、両方に似ているかもしれません。
あなたは木であり、また少年であるかもしれません。
あなたがこの物語の中に何を感じるかは、もちろんあなたの自由です。
それをあえて言葉にする必要もありません。
そのために物語というものがあるのです。
物語は人の心を映す自然の鏡のようなものなのです。」
(村上春樹/訳者あとがきより)
村上春樹さん訳ということで読んでみました。
絵本というか、シンプルなお話って難しいです。私が明確な問題定義とか答えを求めてしまうからかもしれません。投げ出されて落ち着かないというか…。
村上春樹さんがあとがきで言っていることは頭ではわかっているのですが、性格というのは変えがたいものらしく、なかなか思うようにはいきません。
で、人間的に小さな私はまず憤りを感じました。
木の献身さに対する少年の身勝手さに。
これは、親子を象徴しているのか、人間と自然を象徴しているのか…。
う~ん、やっぱり難しい…。
内容★★★★
2010/10/30 (Sat) 22:51
筑摩書房
2010年5月
でも、さっきそうおっしゃったじゃねえか!
町には、偶然生まれては消えてゆく無数の詩が溢れている。不合理でナンセンスで真剣で可笑しい、天使的な言葉たちについての考察。
面白いです。思わず笑っちゃいます。
「現実とはどこまで直視できるものだろう。目には映っていても、脳を素通りしていることが多いように感じる。自分は目の前に世界の大部分を「ない」ものとして生きているのではないか。」
そうですね、もっといろいろ注意して、視点を変えてみれば、いろいろ楽しめそうです。
そうすれば、世の中に溢れているいろいろ楽しいことを発見できる気がしてきました。
人生を楽しむことってそういことなのかな、なんて思ったりもしています。
穂村弘さんの著書、他にも読んでみたいです。
そうそう、私も舌打ちは、するのも聞くのも大っ嫌いです。
内容★★★★
2010/10/30 (Sat) 20:44
小学館 ビッグコミックス
2010年10月
現代のリアル借金地獄絵図、単行本第19弾!
しょぼい女とのSEX。
しょぼいクソ仕事。
しょぼい人生は誰のせいだ!?
暗い執念の炎を燃やす
鰐戸(ガクト)三兄弟。
丑嶋への復讐作戦とは!?
週刊ビッグコミックスピリッツ大反響連載中!
「このマンガがすごい!2010」オトコ編第13位ほか話題沸騰!
2010年10月よりTBS・MBS系列にて深夜ドラマスタート!!
上昇していた気分がどん底へ急降下。
それは「ダイヤのA」を直前に読んでいたせいです。
まさに人生の光と影を見るよう。
とても同じ世界で起こっていることとは思えないです。
でも現実、同じようなことはどちらも起きているんでしょうね。
人は何処まで昇れて、どこまで堕ちることができるのか…。
ついそんなことを考えてしまいます。
とんでもない奴らに狙われた丑嶋社長。
これからも目が離せません。
しかし、この本の読後感はいつも最悪です…。
内容★★★★
2010/10/30 (Sat) 18:43
講談社 少年マガジンKC
2009年6月
講談社 少年マガジンKC
2009年8月
講談社 少年マガジンKC
2009年11月
講談社 少年マガジンKC
2010年1月
講談社 少年マガジンKC
2010年3月
⑯準決勝、仙泉学園戦も中盤に入り、薬師戦で降板した雪辱を果たすべく沢村が登板! だが、仙泉・鵜飼監督の揺さぶりに得点を許してしまい、なおも一打同点のピンチ! さらに打席には、執念に燃える大巨人・真木! 青道VS.仙泉学園、最大の山場到来!!
⑰地区予選決勝進出を果たした青道高校の相手は、絶対的エース・成宮鳴を擁する稲城実業。最高の設備と環境で才能を極限まで磨いてきた超名門校相手に沢村達はどう挑む……!? 夢の舞台まで、あと一つ……! 誰よりも汗を流し、経験と努力を積んできた! 決勝直前、青道、稲城実業が互いに闘志を燃やす!!
⑱西東京地区大会決勝戦、いよいよ試合開始!!青道先攻で始まった試合は、今大会無失点の稲実エース成宮鳴に対して、初回から今まで以上の攻めの野球でスタート。先発・降谷も、剛速球で稲実打線を圧倒する。試合序盤、成宮vs.降谷、息詰まる投手戦に突入……!
⑲地区大会決勝、青道vs.稲実、緊迫の中盤戦――! 序盤、先制点を奪うも、未だ絶対的エース成宮を攻略できない青道。先発・降谷も稲実の主砲・原田に打たれ、得点を許してしまう。5回に入り、青道エース・丹波が登場!! 青道の生命線である継投は、成功するのか、それとも……!?
⑳追加点の欲しい稲実に、1点もやれない青道。どちらも譲れない終盤戦で緊急事態発生!青道エース・丹波が、まさかのダウン!!この窮地に、青道は命運を賭けた決断を下す――。沢村栄純、登板。最大の武器は強いハート。お前の気持ちをぶつけてこい!!
勢いがありますね。すっかり引き込まれてしまいました。
その勢いを止めずに一気に読めるって、幸せです。
でも、もうそろそろ追いついちゃいそうで残念です。
ここらへんで止めておいて、また一気に読むべきか?でも続きが気になるし…。悩みどころです。
誰もがひたすらに一生懸命で、しらけた人がいないから心動かされるのかな。
実力がなくても奮闘した都立桜沢高校が、今回一番目頭が熱くなりました。
内容★★★★★