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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2025/01/22 (Wed) 10:25
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2010/12/14 (Tue) 09:08

文藝春秋
2010年10月

北海道在住のブリキ職人・夏目清茂(74歳)はある夜、脳梗塞で突然昇天する。その死を悼む息子、娘、そしてさまざまな知り合いたち。葬儀の日まで、そして葬儀の際に彼らが思い出す清茂の姿は、機嫌がよく、優しく、世話好きで――謎の部分もあった。清茂の死を中心に、さまざまな人生が追憶と回想の中で交錯する。『田村はまだか』で吉川英治文学新人賞を受賞した著者の傑作長篇小説。






故人の家族や故人に関わった人による話により、夏目清茂さんの人となりが浮かび上がってくるという構成。
何気ないというか、微妙な心理も拾って描写されていることが多々あり、時々はっとさせられます。これが朝倉さんの味かなと思ったり。
こうして読み終わってから考えてみると、死んでしまえば自分がどう思って生きていたかより、結局は周りにどう思われていたか、どう映っていたかしか残らないんだなぁとしみじみ。あたりまえかもしれませんが。

内容★★★★


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2010/12/13 (Mon) 19:47

光文社
2010年9月

三十三歳の、同い年の男女が出会った。周吾は未婚で、認知症が進む父親との二人暮らし。女のあかりは、彼女としか話しができない場面緘黙症の娘との二人暮らし。彼女は、父親が入所する介護老人保健施設の介護士だった。彼は、あかりに惹かれていくが、それぞれがさらに大きな事情を抱えていた……。――人は本当に愛する人のために何ができるのか。感動大作!




かなり重いお話です。
老人介護にDV、場面緘黙症と容赦ない設定に、主人公たちより私の方が絶望し挫けそうになります。
それでも彼らは、希望を捨てることなく、苦しみながらも一生懸命真面目に生きています。
相手のことを本当に思いやる、ということについて考えさせられました。
特に介護についてはとても詳しく書かれており、大変勉強にもなりました。
自分の親、そしていつかは自分にも係わってくろと思われるその現実。
介護してもらってまで生きていたいのか、その年になるまでわかりそうにないけれど、だからといって…。
人は何のために生きているのでしょうか…。

内容★★★★★


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2010/12/11 (Sat) 13:58

徳間書店
2010年8月

二ノ宮こと葉は、製菓会社の総務部に勤める普通のOL。他人の結婚式に出るたびに、「人並みな幸せが、この先自分に訪れることがあるのだろうか」と、気が滅入る27歳だ。けれど、今日は気が滅入るどころの話じゃない。なんと、密かに片思いしていた幼なじみ・今川厚志の結婚披露宴だった。ところが、そこですばらしいスピーチに出会い、思わず感動、涙する。伝説のスピーチライター・久遠久美の祝辞だった。衝撃を受けたこと葉は、久美に弟子入りすることになるが…。





明るくユーモラスな雰囲気は、映画かドラマで見たような既視感がありました。
そんな馴染みやすい雰囲気に、最近の政治のかなり実情に近い出来事が盛り込まれているため、政治の苦手な人は勉強にもなるかも。最終的には、悲しいかな、現実は小説のようにはいっていませんが…。
スピーチについては、使うかどうかはともかく、大変参考になりました。
ストーリーも程好く感動でいい感じでした。と思っていたら、ラストでやられ涙ぐんでしまいました。
このお話の選挙のスローガンに「まっすぐ」というのが出てきますが、まさにこの小説こそ「まっすぐ」だったと感じました。

内容★★★★★


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2010/12/11 (Sat) 10:49

プレジデント社
2010年6月

あなたは今、自分が望む人生を生きていますか?

自称「ダメダメ男」の元スーパーマーケット店員クロード・ルパージュは、あっけない死に方で64年の生涯を終え、あの世の世界 ─魂の領域─ へと帰還した。そこで彼は三人の守護天使と再会し、たった今終えたばかりの自らの人生を逆戻しで振り返る旅に出ることに……。
彼は再度自分の生涯を体験する中で、地上での人生と、死後の人生がどのように機能し合っているのかを徐々に思い出していく。そして、意外な風貌の神さま~創造主~との対話から明かされる魂のシステムとは……。私たちの存在意義とは何なのか?
あなたの人生を変える自己存在再発見ストーリー。





宗教的というか、観念的なことに重きを置いた本でした。
「人は何のために生きているのか」を独自の解釈で展開しています。
面白い考え方だと思います。
ですが、私がひねているせいか、あまり納得は出来なかったかな。
オカマとか、ふざけ過ぎた設定が肌に合わなかったのを差し引いたとしてもです。
勿論、何が正しい正しくないなんてわかりようもなく、ひとつの考えとしては素晴らしいと思います。
「人生は苦行だ」と思うよりは幸せに生きられるかもしれません。
永遠に答えの出ないテーマの気がしますが、いつか私も納得できる理論に出会えるといいのですが…。

内容★★★


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2010/12/10 (Fri) 09:27

幻冬舎
2010年9月

あれは本当に事故だったのだと、私に納得させてください。高校卒業以来十年ぶりに放送部の同級生が集まった地元での結婚式。女子四人のうち一人だけ欠けた千秋は、行方不明だという。そこには五年前の「事故」が影を落としていた。真実を知りたい悦子は、式の後日、事故現場にいたというあずみと静香に手紙を送る―(「十年後の卒業文集」)。書簡形式の連作ミステリ。



中編3作が収録されていて、あらすじのように連作というわけではありません。あくまで関連は手紙形式というだけ。
しかし、いつもながらに引き込み方がうまいですね。読み始めてすぐ世界に入っている自分がいます。
それぞれの立場でのそれぞれの捉え方。それぞれの考え。
湊さんの得意とするこういう形式は、いろいろな角度から物事が見られて、とても興味深いです。変わらず続けて欲しいな、と思います。
真実が徐々に明らかになっていくそのバランスも素晴らしいと思うし、締めもしっかりしているように思います。
人物の書き分けもうまく、混乱することもないし。
基本悲劇なんだけど、今回珍しく(?)終わりに希望が持てるのがいい感じです。

内容★★★★


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