2010/07/08 (Thu) 16:48
講談社文庫
2009年2月
全ての終わりは――まだ始まったばかりだ。
「戯言シリーズ」最終章!
始まりがあれば終わりがある、それは確かに真理ではあるのだろうが、しかしとは言え、終わりがあるから始まりもあったはずだなどと考えるのはあまりに短絡的だ。どころか事実はまるで逆で、大抵の事象は始まる前から既に終了し切っていて、開かれずともお開きだ。真理をあえて真理として語らず、事実をあえて事実として語らず、黙することの美徳を誰よりも心得ている誠実な正直者、つまりこのぼくは、9月、ある階段を昇ることになる。《十三階段》。それは奇野頼知(きのらいち)であり、またノイズであり、あるいは絵本園樹(えもとそのき)であり、そして澪標高海(みおつくしたかみ)と澪標深空(みおつくしみそら)だった。だが、その階段を昇った先でぼくを待ち構えている終わりの終わりは、あまりに荒唐無稽で、あまりに懐かしく――戯言シリーズ第6弾
いよいよの最終章・全3冊の上。
集大成といった感じで、総キャラ出捲り(生死拘らず)なので、いちげんさんお断りな感じですが、それはシリーズを通してどれもそうともいえますね。
盛り上げ方も上手いですね。
誰がいつ死んでもおかしくない物語なので、緊張しっぱなしです。
それだけ、いろんなキャラにいつのまにやら感情移入してしまっていたようです。恐るべし、西尾維新。
この上巻では、哀川潤の秘密がかなり明かされます。
いーくんはまだですけどね。
内容★★★★★
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