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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
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2024/04/27 (Sat) 03:44
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2010/09/30 (Thu) 19:23

講談社
2010年5月

『永遠の0』『ボックス!』『風の中のマリア』『モンスター』、1作ごとに読者を驚かせてきた百田尚樹
今度は、ついに時代小説!
ここに、時代小説でなければ、書けない男たちがいる。

生涯の契りを誓った2人の少年。1人は異例の出世を果たし、1人は貧困のなかで朽ち果てた。
光があるから影ができるのか。影があるから光が生まれるのか。
父の遺骸を前にして泣く自分に「武士の子なら泣くなっ」と怒鳴った幼い少年の姿。作法も知らぬまま、ただ刀を合わせて刎頚の契りを交わした14の秋。それから――竹馬の友・磯貝彦四郎の不遇の死を知った国家老・名倉彰蔵は、その死の真相を追う。
おまえに何が起きた。おまえは何をした。おれに何ができたのか。





予想通り、今回も泣かせてくれました。
時代小説はほとんど読んだことがないので、時代小説特有の単語の意味を辞書で調べなければならないときはちょっと焦りましたが、それも最初の方だけで、すぐに物語の世界に惹きこまれました。
前半の構図は「ボックス!」に似てなくもないけれど、友情は完全にパワーアップしています。
勿論感動させるだけでなく、その時代の暮らしぶりなども詳細に描かれていて勉強にもなります。
「ボックス!」「永遠の0」同様、戦いの描写の臨場感も素晴らしいです。

ボクシング、美容整形、戦争、そして時代劇。
異なるジャンルで書き続けているのに、どれもクオリティが高いからすごいです。
百田尚樹さん、これからも目が離せません。

内容★★★★★


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2010/09/28 (Tue) 22:45

太田出版
2006年8月

「生きて妻のもとへ帰る」
 日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた……。
 人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。
 元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は健太郎たちの予想もしないものだった。凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗りーーそれが祖父だった。
 「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻に志願したのか? 健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。
はるかなる時を超えて結実した過酷にして清冽なる愛の物語!






これは名作ですね、間違いなく。
泣けるシーンが何箇所あったことか。
ストーリーも感動ですが、それを裏打ちする徹底的な取材でのリアルさもあってこそだとも思います。
私の祖父も戦争で亡くなったというのに、私は無関心のまま来てしまいました。本当に恥ずかしいです…。
適当なイメージで漠然と持っていた特攻隊などのイメージもこの本を読んで変わりました。この点に関しても、今から思えばとても恥ずかしいです。
確かに今の世の中でも理不尽なことは多々あります。でも彼らの受けた理不尽さに比べ、なんとささやかなことでしょう。彼らのことを思い浮かべると、どんなことでも耐えられそうな気がしてきます。それだけでも読んだ価値があったかな。(それだけではないけれど)

いろいろ抜き出したい名台詞があったのですが、あまりに多すぎるので断念しました。
これをきっかけに、当時の人々の気持ちも考えながら戦争についてもっと学んでいこうと思っています。

内容★★★★★



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2010/09/13 (Mon) 20:42

PHP研究所
2010年5月

映画「ボックス!」の原作者・百田尚樹が、再びボクシングを題材に筆をとった。
1960年代、日本ボクシングの最も熱くて輝ける季節
――伝説の名チャンピオン・ファイティング原田とライバルたちの激闘の軌跡を描いた『リング』である。
主要4団体に17階級がある現在と違い、当時は1団体8階級のみ。
その座をめぐる闘いは、今とは比べ物にならない。
そして敗戦の記憶も生々しい当時、2つの拳だけで世界に挑むこのスポーツが全国民を熱狂させた。
時代の高揚感のなかで躍動し、19歳でフライ級王者となった若者は、
その後「黄金のバンタム」と呼ばれたエデル・ジョフレを破って2階級制覇、スターダムへと駆け上がる……。
想像を絶する過酷な減量と、強豪たちとのギリギリの勝負。
試合場面の描写は、『ボックス!』にまさるスピード感と臨場感。
日本の青春、選手たちの青春の勃々たる熱気がストレートに胸を打つ感動長篇!

1960年代、リングという四角い小さな戦場で、2つの拳だけで世界をつかもうとした若者たちに多くの日本人が熱狂した。その中心にいた一人のボクサー。19歳でフライ級王者となり、22歳で「黄金のバンタム」エデル・ジョフレを破って二階級制覇、26歳でフェザー級王座に挑戦し「幻の三階級制覇」で生ける伝説となったファイティング原田―。時代の高揚感の中で躍動し、命を削ってぶつかり合った原田とライバルたちの激闘を、スピード感と臨場感あふれる筆致で描いた傑作ノンフィクション。





著者の限りない、ボクシングへの愛情がひしひしと伝わってきます。
なるほど、だから「ボックス!」なんていう名作ボクシング小説を書けたわけだ、と納得でした。
ファイティング原田を中心に、その時代の様々な選手のことや、ボクシングのシステムについても詳細に書かれていて、一気にボクシングに詳しく慣れたような気になれます。
ただのノンフィクションに留まらず、試合の解説は臨場感があり、読みやすく、興奮もしました。
肉体も大事ですが、頂点に立つには、とてつもない精神力が必要なのですね。

内容★★★★


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2010/07/06 (Tue) 00:33

幻冬舎
2010年3月

町でいちばん美しい女は、かつてバケモノと呼ばれていた。

醜い女が完全なる美を獲得した先にあるのは、誰もが羨む幸せか、それとも破滅か──。
ベストセラー『ボックス!』『永遠の0』の著者、待望の書き下ろし最新小説!

田舎町で瀟洒なレストランを経営し、町中の男を虜にする絶世の美女・未帆。彼女の顔は、かつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ呼ばわりされ、友達もできない悲惨な日々。そして思い悩んだ末、ある事件を起こしてしまう。追われるように移り住んだ「美女の街」東京。そこで整形手術に目覚めた未帆は、手術を繰り返して完璧な美人に変身を遂げる。そのとき、甦ってきたのは、かつて自分を虐げた町に住むひとりの男に対する、狂おしいまでの情念だった──。





正直、この本を読むまでは整形に対する偏見を持っていたのは事実です。
でも、ずっと外見で蔑まれ、不幸な人生を送っていくよりは、和子のように太く短い人生を選ぶのもありかと思いました。
悲しいけれど、見た目で判断される世の中の傾向は、間違いなく事実だと思います。
しかも彼女は、生半可な気持ちではなく、その分の苦労もリスクも覚悟の上で突き進んでいるわけです。誰が彼女を責められるというのでしょうか。
このひたむきさは「ボックス!」にも似ていますね。一つのことに一心不乱に情熱を傾ける様は、ボクシングも美を追求することも同じなのかもしれない…。

内容★★★★


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2010/06/08 (Tue) 01:36

太田出版
2008年7月

アホでおちゃらけだが天才的ボクシングセンスを持つカブ。彼の所属する恵比寿高校ボクシング部に幼なじみでいじめられっ子だったユウキが入部した。憧れのカブの背中を追って地道な努力を続けるユウキ。周囲も驚く成長にともないカブとの関係には微妙な変化が忍び寄る――。





2009年本屋大賞第5位。

ボクシングと言うと「あしたのジョー」と「リングにかけろ」くらいしか知らない私には、解説が詳しく、ボクシングの知識が身に着く大変貴重な本でした。
陸上に剣道、ボクシング…。最近スポーツの小説ばかり読んでいる気がします。
私にはほとんど縁のないお話ばかりでしたが、どれも感動する本でした。
この「ボックス!」もとてもよかったです。

キャラ設定もよく、ストーリー展開も抜群で、一気に読めてしまいます。というか、気になってやめられません。
何度も目頭が熱くなりました。
主役は、鏑木?中盤は優紀の気もするし…。やっぱり二人共ですかね。
中盤は断然、優紀の不断の努力の姿に感動しますが、ラスト近くで鏑木のよさを出してくるあたり、にくい演出です。
悲しみではなく、感動に涙する本でした。

エピローグでさりげなく耀子の名字が変わっています。
やはりというところでしょうか。

読み終わっても、しばらく余韻が残る本でした。
市原隼人さん主演で映画化もされたようですね。

内容★★★★★


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