2010/06/08 (Tue) 01:36
太田出版
2008年7月
アホでおちゃらけだが天才的ボクシングセンスを持つカブ。彼の所属する恵比寿高校ボクシング部に幼なじみでいじめられっ子だったユウキが入部した。憧れのカブの背中を追って地道な努力を続けるユウキ。周囲も驚く成長にともないカブとの関係には微妙な変化が忍び寄る――。
2009年本屋大賞第5位。
ボクシングと言うと「あしたのジョー」と「リングにかけろ」くらいしか知らない私には、解説が詳しく、ボクシングの知識が身に着く大変貴重な本でした。
陸上に剣道、ボクシング…。最近スポーツの小説ばかり読んでいる気がします。
私にはほとんど縁のないお話ばかりでしたが、どれも感動する本でした。
この「ボックス!」もとてもよかったです。
キャラ設定もよく、ストーリー展開も抜群で、一気に読めてしまいます。というか、気になってやめられません。
何度も目頭が熱くなりました。
主役は、鏑木?中盤は優紀の気もするし…。やっぱり二人共ですかね。
中盤は断然、優紀の不断の努力の姿に感動しますが、ラスト近くで鏑木のよさを出してくるあたり、にくい演出です。
悲しみではなく、感動に涙する本でした。
エピローグでさりげなく耀子の名字が変わっています。
やはりというところでしょうか。
読み終わっても、しばらく余韻が残る本でした。
市原隼人さん主演で映画化もされたようですね。
内容★★★★★
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