2010/05/10 (Mon) 22:27
双葉社
2008年8月
「愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」。中学の終業式のホームルームで、女性教師は生徒たちに愛娘の死の真相を話し始める。そして、事件に関わった人々によってその後の物語が語られていく。
「衝撃」という言葉がピッタリの本ですね。
第1章を読み終わった時点で、すごい衝撃を受けたのですが、その後の展開も二転三転と変わってゆき、まったく目が離せませんでした。
これで、第1章の「聖職者」を書いた時点で続きを考えていなかったというのですから、驚きです。計算されたような構成にさえ感じてしまったほどです。
本屋大賞ってのも頷けますよね。
ラストまで一気にひっぱっていく本でした。
人と人との考え方のずれによりおこる摩擦。やはりお互いに理解しあえるというのは幻想に過ぎないのでしょうか…。
「すべてを水に流せるという復讐などありえないのだ、と気付きました」
内容★★★★★
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