2009/09/22 (Tue) 10:15
2005
戦車のような車椅子で激しくぶつかり合うことから“マーダーボール”と呼ばれる過激な競技、ウィルチェアーラグビー(車椅子ラグビー)で世界一を目指す男たちに迫ったドキュメンタリー。“荒くれ者”マーク・ズパン率いるアメリカ代表チームと、かつてアメリカ代表選手として活躍していた“裏切り者”ジョー・ソアーズがコーチを務めるカナダ代表チームとの因縁の対決など、個性豊かな選手たちによる熱い戦いが圧倒的な迫力で描かれる。
身体障害者は、触れてはいけないもの、見てはいけない、話題にしてはいけないなどと思っていた自分が恥ずかしくなる映画でした。
彼らは、今の自分を受け止め、諦めることなく一生懸命生きている、しかも堂々と、というのがひしひし伝わってきました。
当たり前ですが、彼らに負い目はなく、健常者のほうが一線を引いてしまっているのが現状のようです。
ナンパもするし、結婚もするし、車も運転するし、料理もする…。
彼らにとってはそれは当たり前のことなんですね。
勝手にできないだろうと思い込んでいた自分が情けないと思うと共に、それをできるようになるまでの不屈の精神に敬服します。
コンプレックスだって絶対ないとはいえないだろうに、彼らはそれを見せません。
サイン会のときに、大人だったらたじろうぐような質問を子供がストレートに尋ねても、普通に応えていた姿はとても感動的でした。
性生活など、つっこんだ点にも触れていて、びっくりしました。
それは評価できるのですが、子供に見せられない要因にもなるのが悩ましいところです。
へんに気遣って、距離を置く。
そうのほうが失礼な気がしてきました。
とても勉強になったドキュメンタリーでした。
内容★★★★
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