忍者ブログ
アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
Admin / Write
2024/04/26 (Fri) 16:24
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2010/10/17 (Sun) 21:34

新潮社
2010年8月

このままずっと小説を書き続けるか、あるいは……。小説家と、彼女を支える夫を突然襲った、あまりにも過酷な運命。極限の選択を求められた彼女は、今まで最高の読者でいてくれた夫のために、物語を紡ぎ続けた――。「Story Seller」に発表された一篇に、単行本のために書き下ろされた新たな一篇を加えて贈る完全版!






今まで読んできた有川浩さんの作品とは違い、嫌な人たちも結構出てくるし、悲しみにも彩られている感じ。
主人公である二人が純粋なのが救いですが。
人はいつか死にます。
そのとき、こんな風に相手を思いやって逝きたいし、見送りたいと思いました。
作風は少し違っていますが、相変わらず泣かせてくれます。

内容★★★★


拍手[0回]

PR
2010/10/15 (Fri) 09:33

角川書店
2009年7月

「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか? 咬みません。躾のできたよい子です」
「 ――あらやだ。けっこういい男。」
ある日、道ばたに落ちていた彼。
「樹木の樹って書いてイツキと読むんだ」。
さやかが彼から聞いたのは、それだけ。でも、それで充分だった。二人の共同生活は次第にかけがえのない日々となっていく―― 花を咲かせるよう、この恋を育てよう。
野に育つ草花に託して語られる、有川作品いちばんの特濃ベタ甘ラブストーリー!!




こちらは「フリーター、家を買う。」とは打って変わって、最初から幸せムード全開です。
あまりに理想的なシチュエーション。それはもうメルヘンの世界といってもいいのかも知れません。
読んでいて幸せな気持ちにさせてくれる作家で、有川浩さんの右に出るものはいないと私は思っています。
幸せはお金じゃない、というのをしみじみと実感させてくれます。
いいなあ~、この本。
いつの間にか失くしてしまったピュアな気持ちが甦ってきた気にさせてくれます。
おまけだけは、「フリーター、家を買う。」のほうが勝ちかも。

内容★★★★★


拍手[0回]

2010/10/14 (Thu) 19:57

幻冬舎
2009年8月

「母さん死ぬな―」へなちょこ25歳がいざ一念発起!?崩壊しかかった家族の再生と「カッコ悪すぎな俺」の成長を描く、勇気と希望の結晶。





有川浩さんの本、全部読むと誓ってから、ようやく3冊目。
あれ?今回何か変ダゾ?
主人公もその父親も近所の人も、なんかやな奴ばっかり。
読んでいて気持ちよくなるのを期待していたのに、むかつく一方。
平行して読んでいる「植物図鑑」とは大違いです。
母親は重度の欝にかかるし、理解のない父親、ろくに仕事もしていない息子…。環境も最悪です。

なんて心配は無用でした。
主人公・誠治の成長物語だったのですね。
後半は別人のような成長を見せる誠治が気持ちいいです。
いい人たちもたくさんでてきます。
人ってやっぱり、何かがないと変われないのですね。
でも逆に言えば、人は変わることが出来るってことですよね。

「昔、母さんがどんな顔して笑ってたか忘れないでくれよ。こんなもんでいいだろうとか家族に見切りつけないでくれよ。あの人、近所であんなに辛いことに耐えながら、家族と一緒のときは幸せそうに笑ってたんだぜ」
「心が弱いからじゃないんだよ。心が弱い人が、家族に気づかせて嫌な思いをさせないように、たた一人で二十年も近所の嫌がらせに耐えられるのか?母さんは俺たちのためにずっと一人で耐えてたんだ。二十年俺たちを守って折れた人間を父さんは心が弱いって言えるのか?俺は言えないよ。俺はせめて、母さんがまた笑ってくれるようになってほしいよ」
なんて、親不孝だった誠治が泣かせるようになるのですから。

あとがきに
「バカで怠惰な自分を取り繕うのはバカで怠惰であることよりカッコ悪い、ということに気づくのはけっこう後になることが往々で…」
なんて書いてありましたが、胸に沁みました。その通りだと思います。


ドラマでは二宮和也くんが誠治役をやるようですね。確かに、違和感ないかも。
ヒロイン千葉さんは、香里奈さん。
でも小説ではかなり後にしか登場しないので、ドラマではそこらへん、変更するんでしょうね。

ほら、やっぱりいい気分にさせてくれる本でした。
絶対全部制覇するぞ~、と改めて誓う私でした。

内容★★★★★


拍手[0回]

2010/09/22 (Wed) 18:34

幻冬舎
2008年1月

隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車―人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。






ピュアですね。
何だろう、内容的には甘過ぎる、べたべたなお話だと思うのですが、素直に微笑んだり、涙ぐんで読んでしまう自分がいます。
語りがうまいのかな?私には全部ツボ?
なんだか読んでいて、爽やかな気分に包まれます。
「キケン」もよかったし、こんなに気持ちのいい読後感を与えてくれる有川浩さんの作品は全部読まねば。

中谷美紀さん主演で映画にもなるそうですね。
果たして映画で、この気持ちよさを出せるのかどうか…。

内容★★★★★


拍手[0回]

2010/08/05 (Thu) 15:22

新潮社
2010年1月

成南電気工科大学にある、「機械制御研究部」なるサークル。ここは、その活動における様々な伝説や破壊的行為から、「キケン」と称され、忌み畏れられていた。「キケン」はまさしく、危険人物に率いられた特殊集団であり、犯罪スレスレの「実験」を行うことすら日常であった。これは、その黄金時代を描いた物語である。




読んでいて、本当に楽しかったです。
くだらないことだろうとなんだろうと、みんなで協力して全力で頑張って。
そんな眩しいような、かけがえのない時間を過ごせたこの登場人物たちが羨ましかったりします。時間が取り返せないだけに。いかに自分がだらだらと無意味に過ごしてきたのかを思い知らされて、悲しくもなります。
しかし、生き生きと描けてますねぇ。
登場人物を思い切って絞り込んでいるのも、わかりやすくてよかったです。
有川浩さんのほかの作品も読んでみたいです。
ラスト近くの仕掛けも素晴らしく、涙が出てきてしまいました。

 ―俺たちは【機研】だ。【機研】は俺たちのものだ。
 今は違う。でも。
 俺たちは【機研】だった。【機研】は俺たちのものだった。
 その時代は消えない。なくならない。思い出はいつもそこにある。それはなくなったのではなく、
 宝物になった。
 全力無意味、全力無謀、全力本気。
 ―一体あんな時代を人生の中でどれほど過ごせるだろう?

内容★★★★★


拍手[0回]

  HOME
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
カテゴリー
フリーエリア
にほんブログ村 英語ブログ 洋書・映画の英語へ blogram投票ボタン ↑ランキングに参加していますので、いずれかクリックしていただけると励みになります。 しかっちさんの読書メーター
ブログ内検索
プロフィール
HN:
しかっち
性別:
非公開
バーコード
カウンター
最新コメント
最新TB
忍者ブログ [PR]