2010/07/10 (Sat) 01:10
光文社
2007年1月
自由奔放な妹・七葉に比べて自分は平凡だと思っている女の子・津川麻子。そんな彼女も、中学、高校、大学、就職を通して4つのスコーレ(学校)と出会い、少女から女性へと変わっていく。そして、彼女が遅まきながらやっと気づいた自分のいちばん大切なものとは…。ひとりの女性が悩み苦しみながらも成長する姿を淡く切なく美しく描きあげた傑作。
真面目に生きている女性を主人公にした物語。
特に派手な出来事とかがあるわけではないのですが、惹きつけるものがあるのは、その繊細で鋭い感覚の描写のためでしょうか。
うん、確かにそんな気持ちだったよね、と思わせる的確な表現も随所に見受けられました。
真面目に生きてきた彼女が最後には報われて、読後感も悪くないです。
内容★★★★
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