2010/07/10 (Sat) 19:49
講談社ノベルズ
2007年1月
<頭狂人><044APD><aXe><ザンギャ君><伴道全教授>。奇妙なニックネームをもつ5人がインターネット上で殺人推理ゲームの出題をしあっている。密室、アリバイ崩し、ダイイングメッセージ、犯人当てなどなど。ただし、ここで語られる殺人はすべて、現実に発生していた。出題者の手で実行ずみなのである……。茫然自失のラストまでページをめくる手がとまらない、歌野本格の粋を心して噛み締めよ!
途中までは、こんなものかな、なんて気持ちで読んでいました。
動機のないゲーム感覚での犯行。
ネットならではの、匿名性を保ったままでの会合で、自己顕示欲は満たせるし。
今の世の中なら、あってもおかしくないかもと思わせる説得力はありました。
そう、だから、設定はいいよね、なんて感覚で。
でも、あまりのモラルのなさに、ちょっと拒絶反応もないとはいえなかったですが…。
しかし、後半の意外な展開には目を瞠りました。
ちゃんと前半にすべての伏線は張られていたのですね。
でも、この終わり方からどのように、続編「密室殺人ゲーム2.0」に繋がっていくのか、とても気になるところです。
内容★★★★
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