2010/05/19 (Wed) 10:42
中央公論新社
2010年2月
中学校の教室で殺害された元教師が遺した新人女性教師の写真!? 机に向かわない生徒、自己中心的な保護者、自信を失った教師――浅見家の「落ちこぼれ」光彦が教育問題に直面する。
デビュー30周年となる内田康夫さんの3か月連続刊行の第1弾ということです。
といっても私はまだ内田康夫さんの本は2、3冊しか読んでいませんが。
この本を読んでいて思ったのは、何と言っても、主人公の浅見光彦の人柄の魅力が人気の秘密だということ。
あの穏やかな性格は、読んでいるだけで癒されます。
ドラマもほとんど見ていませんが、今回無意識のうち、沢村一樹さんをイメージして読んでいました。
いつか全巻制覇できるといいのですが、まあ気長に。
今回の事件は「伊香保殺人事件」とほぼ同じ場所。
「伊香保殺人事件」の登場人物も何人か登場するので、そちらを読んでいたほうが寄り楽しめるかもしれません。勿論、読まなくても支障はまったくないのですが。
ミステリーとしては2時間TVドラマといった感じでしたが、教員採用問題を通して、日本に根深く浸透しているコネの問題をとてもわかりやすく取り上げているのは、さすがベテランといったところでしょうか。
内容★★★★
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