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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2024/04/29 (Mon) 04:49
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2010/08/23 (Mon) 09:06


リトルモア
2010年3月

季刊「真夜中」連載時から、各方面で大反響を呼んだ東 直子、現時点での最高傑作が遂に単行本化!
「私たちは、地下から湧き出る甘い水を飲むだけで生きのびている。」
ここはどこだろう。なぜここにいるのだろう。
見えない力に強いられ、記憶を奪われた女性の数奇な運命。
〈甘い水〉をめぐって、命とはなにかを痛切に描いた渾身の最新長篇小説。
椅子の部屋、地下通路、砂の街、十五番目の水の部屋……
閉ざされた奇妙な世界を行き来しながら、途絶えることのない感情のざわめきが、静かな輪唱のように、徐々に解き放たれていく――
現代を生きる私たちの寓話。





捉えどころがない、詩的で幻想的な本でした。
最後まで読んでも、結局よくわからないままでした。
多分そういう特定しないということを狙って書いているのだとは思うのですが、私の中ではその曖昧さが落ち着かなかったです。心に余裕がない?
感性で読む人向けかな?
「人間が小さくなればいい」という考えは面白かったです。

内容★★★


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2010/06/16 (Wed) 01:26

光文社
2006年8月

ユニバーサル横メルカトル図法で描かれた、延べ197 枚の地形図は、自分の持ち主であった、ある父子の物語を語りはじめる。タクシー運転手である先代の愛用品として使われていた地図は、地図としての使命を果たすべく、日夜奮闘していた。先代がたびたび殺人を犯すようになってもそれは変わらず、むしろ二人の絆を強くしていった。しかし、先代は急死してしまい、彼の息子が殺人癖とともに地図を引き継ぐが……。
 日本推理作家協会賞短編部門を受賞した表題作「独白するユニバーサル横メルカトル」を含む、血と肉に彩られた8つの短編を収めた短編集。





このミステリーがすごい!2007年ランキング1位ということで読んでみましたが…。
これは読む人を選びますね、というか万人受けはしないでしょう。
相当にグロい描写が多いです。表題作はかなり抑えられている方です。
発想といい、描写といい、並みでないのは確かです。
・ニコチンと少年
・Ω(オメガ)の聖餐(せいさん)
・無垢の祈り
・オペラントの肖像
・卵男(エッグマン)
・すさまじき熱帯
・独白するユニバーサル横メルカトル
・怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男
というタイトルの8作の短編が収められていますが、「Ωの聖餐」と「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」の描写にはとくに注意が必要です。
筒井康隆テイストを感じたのは私だけでしょうか。

徹底している分、この狂気ともいえるこの世界に適応できる人には、素晴らしい本と言えるかもしれません。
ですが、すみませんが、私はもうごちそうさまといった感じです。

内容★★★★



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2010/06/09 (Wed) 22:25

毎日新聞社
2010年3月

普通に暮らし、普通に生きてきたつもりだったのに。
自分は下に落ちていた?家族。
生き方。
変わるもの、変わらないもの。
身近に起きる格差社会の現実を真正面から描いた、大反響の新聞連載小説。






何というか、お金や学歴といった見栄を求める滑稽さを上手く浮かび上がらせた本でした。
タイトルは「下流」ですが、私には縁のない上流階級の高級な生活やレベルの高い受験についていろいろ知ることができました。
主な登場人物に好きそうな人がいないため、感情移入せずに一歩引いて読んでいたため、かえって面白く読めたような気がします。
翔くんも、最後どうなるかを見通すことができるのに、身近に努力する人がいたのに、それでもやる気がないというのは、やはり今の若者だからなのでしょうか。
ぬるい日本の生活には、それはそれで問題があるのだとしたら、やはり人間って怠惰な生き物なのでしょうか…。
展開は面白いのに、なんだかやるせなさも残る本でした。

新聞連載のためか、同じ説明表現が出てくるのがちょっと目に付きました。

内容★★★★


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