2011/07/12 (Tue) 15:57
幻冬舎
2011年5月
埼玉県の長閑な田園地帯で、肉片と骨の屑のようなバラバラ死体が発見された。被害者は現場近くにある製薬会社・スタンバーグ製薬に勤めていた桐生隆。仕事ぶりも勤勉で質素な暮らしを送っていた青年は、なぜ殺されなければならなかったのか?埼玉県警捜査一課・槙畑啓介は捜査を続ける過程で、桐生が開発研究に携わっていた“ヒート”と呼ばれる薬物の存在を知る。それは数ヶ月前、少年達が次々に凶悪事件を起こす原因となった麻薬だった。事件の真相に迫るほど、押し隠してきた槙畑の心の傷がえぐり出されていく。過去の忌まわしい記憶を克服し、槙畑は桐生を葬った犯人に辿り着けるのか。
結構スリルが味わえました。
考えて見ると、薬物に限らず菌とか放射能でも、摂取してしまう危険性はそこらかしこにありますよね。空気感染、食物連鎖などなど。
そう思ったら尚怖くなってきました。
カラスがゴミを漁っているもよく見かけるし…。
被害者の凄まじい過去や主人公の苦悩も説得力がありました。
終わり方は後味悪いけど、これでいいんじゃないかと。
内容★★★★
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