2010/09/11 (Sat) 10:44
徳間文庫
2009年3月
十五歳の記憶の中の少女はいつも哀しげにフルートを吹いていた。冬葉は生きているのか?彼女が送ったメッセージの意味は?
離婚、リストラ、薬物依存、不倫…。過去の亡霊に、次第に浮き彫りにされていく現実の痛み。苦悩しながらも人生と向き合う、六人の三十五歳の闘い。「今」を生きる、すべての人に贈る、渾身のサスペンス・ミステリー!
読みやすいし、何より人物がしっかり描けていると思いました。
みんなそれぞれの人生があり、でもそれは危いバランスの上にあって、それはほんの些細な衝撃により波紋を広げ、揺れ動いてしまう…。
う~ん、思い知らされました。
職場、学校、近所…、どこであれ、何かちょっとしたことがあれば、それが噂だけに過ぎなくても、居辛くなりますよね。
そう考えると、平穏に生きること、それ自体奇跡なのかも…。
内容★★★★
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