2010/09/10 (Fri) 17:25
東京創元社 ミステリ・フロンティア
2010年2月
砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇……ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。綾辻行人、有栖川有栖、辻真先三選考委員を驚嘆させた第五回ミステリーズ!新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」を巻頭に据え、美しいラストまで一瀉千里に突き進む驚異の連作推理誕生。大型新人の鮮烈なデビュー作!
連作ながら、いろいろな趣向が取られており、パターン化していないつくりが飽きさせないです。
殺人の動機も、日本人の固定観念を持っていては理解できないこともあることを気付かされ、妙に納得でした。
いろいろな国の描写も素晴らしく、海外に行きたくなってしまいます。
ただ、ちょっと感情移入はしにくく、世界に入りきれなかったのが残念でした。
内容★★★★
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