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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2024/03/29 (Fri) 09:15
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2011/08/08 (Mon) 16:06

白泉社
2009年10月

クリスマスの日、「僕」に起こった小さな奇跡。
すべての子どもと、大人たちに贈る、感動の物語。

大人になるということは もう 子どもでは いられない ということ
・・・・・・けれど、ああ ぼくは・・・

失ったものなど なにひとつない。
わすれていたものが たくさんあるだけだ。





子供の頃は楽しみで仕方がなかった雪。
今では通勤の支障でしかなく、降ってほしいなんて思いもしなくなっています。
いつからそんな風に気持ちが変わったのか…。
いつまでも精神年齢が低いままだと思っていたけれど、悲しい部分だけ大人になっていたようです。
主人公のような機会はなさそうなので、時々この本を開いて純粋だったあの頃の気持ちを思い出したいものです。

内容★★★★


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2011/07/25 (Mon) 13:44

小学館
2011年5月

奇妙な味とやわらかな幸福感の恋愛小説集
<収録作品>
☆「一実ちゃんのこと」一実ちゃんは、「私、クローンだから」と言う。父がクローン研究に携わっていて、19年前亡くなった母を「母株」にして一実ちゃんは誕生したらしい。
☆「ユモレスク」17歳のハナのイイダアユムに対するコイゴコロは見事に破れた。「私、玉砕?」。
☆「エイコちゃんのしっぽ」「しっぽがあるんだ」とエイコちゃんは言った。エイコちゃんは女だけのガソリンスタンド、あたしは市場調査の会社で働いている。
☆「壁を登る」母はときどき「妙なもの」を連れてくる。最初はおばさんとその息子。次におじいさん。三番目に五朗が来た。「何者?」と聞いたら「わたしの弟」と母は言う。
☆「金と銀」治樹さんは泣き虫でのんびりしていた。彼とばったり出くわしたのは大学生のときだ。治樹さんは絵描きになっていた。
☆「夜のドライブ」40歳のわたしは、ある日、母を誘って車で温泉に出かけた。旅館に泊り、真夜中、母がわたしを呼んだ。「ねえ、夜のドライブに行きたいの」。
☆「天頂より少し下って」45歳の今まで、真琴は何人かの男と恋をした。今つきあっている10歳年下の涼は柔らかげな子だ。涼は真琴のことを「猛々しい」と言う。





何かゆる~い、ふわふわしたような優しい短編集でした。
激しい感情のやりとりはなかったように思います。
読んでいて心地よいです。
肩の力を抜いて、ゆっくり生きていけばいいんだよと、励まされた気分。

内容★★★★


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2011/07/18 (Mon) 20:58

集英社
2011年6月

梶原33歳●仕事は多重債務者の借財の整理。謄本の代理人申請のために訪れた市役所の戸籍係の女を一目見た瞬間、声を失った。弘樹20歳●バーで女がチンピラに絡まれて目の前で転んだ。助け起こした瞬間、女の顔に釘付けになった。和田34歳●勤務先の交番の前の市役所に自転車で通う女。既婚者のくせに俺はいつもその女を探している――。化粧もしない。服も地味。美人でもないその女・恭子に3人の男たちは、どうしようもなく魅かれていく。一方恭子は男たちの求愛を受け、3人と付き合い始める。接点のない3人だが、それぞれに思う、恭子は不思議な女だ。決してモノを欲しがらない。故郷や家族のことは話さない。会っている時間以外のことは未知。でも魅かれる。理由は何だ、いったいこの女の過去には何があるのか……。3人の男たちの視点を通して、恭子というなぞの女の正体が焙り出されていく。人と人との繋がりの意味を問う著者渾身の挑戦作。







人間としての生き方というか、その姿勢を問う深いお話でした。
生物学的には何の意味もない人間が、それゆえに生に何か意味を見出そうと躍起になるというようなことなど、考えさせられる会話が多々ありました。
恭子との会話で、明け透けに言われる3人の様は、自分の他人に対する態度と照らし合わせてしまい、なかなかに緊張しました。
相手に自分の理想を押し付けるのではなく、相手を完全に理解しようとか、理解してもらおうとか思うのではなく、相手に一方的に寄りかかるのではなく…。
夫婦といえども、そんな適切な距離感を常に思っていないといけないなと思う今日この頃です。

内容★★★★


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2011/06/20 (Mon) 11:36

双葉社
2011年4月

夫の浮気を疑った妻が、彼の部下である相手の女性に会いに行く。言い争っていると、突然現れた老婆が「物事は相手の立場になって考えることが大切。つまらない喧嘩ばかりしていると、本当の敵を見失う」と言い、ふたりにとんでもないことをする。そのおかげで、確かに相手の立場はわかったけど、これから先、どうやって生きていけばいいの!? 想像もつかない展開と、ラストは思わず納得!の書き下ろし長編小説。





結構見かける設定だね、なんて思いつつも結構楽しめました。
人それぞれに事情があり、それに気づくことの大切さがわかりますが、同時に、このお話みたいに入れ替わったりしないと、わかり合うというのは
なかなかできないんじゃないかな、ということも感じました。
人間、そのままでいると考えが凝り固まってしまうので、こういう刺激があったほうがいいのかもしれませんね。

内容★★★★


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2011/06/03 (Fri) 14:49

講談社ノベルズ
2011年3月

恋のおまじないに囚われた女子高生の物語『恋煩い』、絶海の孤島にある子供たちの楽園の物語『妖精の学校』、孤独な詐欺師と女性をつなぐケータイの物語『嘘つき紳士』、怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語『終の童話』、七夕の夜空から星座を一つ消した男の子女の子の物語『私たちが星座を盗んだ理由』。これぞミステリの醍醐味全てはラストで覆る。





バラエティに富んだ5編の短編集。
どれも雰囲気がよく、読み心地がよかったです。
最後に余韻を引かせる苦い終わり方は、ちょっとだけ星新一さんっぽいかな、なんて思ったりもして。

内容★★★★


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