2011/03/07 (Mon) 22:38
講談社
2010年11月
“孤独”という荒野の出口を探す旅がはじまる。
ウラジオストックからモスクワに、西へ西へ。列車はシベリアの大地をひた走る。
現地完全取材敢行。壮大なスケールの長編小説。
自死した娘、病床にある元妻……50歳で会社を早期退職した石井隆平は決して戻らぬ自分の半生を噛みしめ、ひとりユーラシア大陸横断の旅にでる。逗留先のウラジオストックで自殺を決意し旅をするエリカの存在を偶然知った石井は、彼女の自殺をひき止めようと決意する。止まぬ悔悟と芽生えた微かな希望。列車はシベリアのタイガからバイカル湖を越えモスクワに――。
ユーラシア大陸横断の旅、この上巻はロシアを出るまで。
主人公の旅の目的も興味を惹きますが、シベリア鉄道やロシアの過酷な環境がわかり、勉強になります。
壮大な景色には憧れますが、相当な覚悟がないと行けそうもないですね。
それでも、どこかへ旅に出たいなぁ、という気分にさせられました。
内容★★★★
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