2011/03/10 (Thu) 09:47
新潮社
2010年12月
失恋ばかりの、私の体。ああ、でも、私は彼のことが、本当に、好きだった。
32歳。次は、凪の海みたいな恋愛をしたかった。なのに、彼と関係を結んでから、私は笑えなくなった。好きになるほど、苦しくなるのだ。すべての恋愛は狂気である、という。けれど本当にこの狂気を乗り越え、次の海へと漕ぎ出していけるのか――。行き場のない黒い感情と、その先に見えるほんの少しの希望を鮮烈に描いた会心作。
前半は爽やかな感じでしたが、踏み込むにしたがってドロドロに。
人間、うわべだけ、浅い付き合いではわからないことだらけですよね。
毎日笑顔でいる人だって、心にはきっと何かを抱えている…。
感情の表現がうまく、その情熱は体感してるかのようでした。
しかし、西さんの書く関西弁はなんかかわいく感じます。
内容★★★★
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