2010/07/04 (Sun) 14:10
講談社
2010年5月
死んだ女のことを教えてくれないか―。無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。私は一体、彼女の何を知っていたというのだろう。問いかけられた言葉に、暴かれる嘘、晒け出される業、浮かび上がる剥き出しの真実…。人は何のために生きるのか。この世に不思議なことなど何もない。ただ一つあるとすれば、それは―。
主人公は若者言葉なんだけれど、その一言一言がシンプルで確信を突いているだけに胸に突き刺さってきます。
人はみんな、コンプレックスに凝り固まり、自己防衛として嘘で周りを固め、すべてを、誰かの、何かのせいにして生きているんですよね。
私も例外ではありません。
かなり辛いでしょうが、私もこの主人公に「違うんじゃね?」なんて言われた方がいいような気がします。
普段当たり前と思っていたことでも、一度考え直した方が、見方を変えた方がいいようです。
衝撃も受けたし、大変勉強になりました。
内容★★★★★
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