2009/12/11 (Fri) 09:47
2004
監督:ケヴィン・マクドナルド
出演者:ブレンダン・マッキー、ニコラス・アーロン、オリー・ライアル
原題:Touching the Void
上映時間:107分
製作国:イギリス
舞台はアンデスの標高6600メートル、前人未踏のシウラ・グランデ峰。
1985年、ここで前人未踏の登頂を成し遂げた二人の若きクライマーがいた。英国人登山家ジョー・シンプソンとパートナーのサイモン・イェーツだ。
登頂を成し遂げ喜びの中で下山を始めた二人だったが、思わぬ悪天候に見舞われてジョーが滑落、足を骨折してしまう。山の恐怖を知り尽くしている彼らは、それが「死」を意味することを本能的に知っていた。
襲いかかる恐怖の中で、サイモンは互いの体をザイルで結び、前例のない単独救出に挑戦する。しかし次の瞬間、ジョーの体は激しくバランスを崩し、氷の絶壁で宙づりになってしまう。
視界ゼロ、体感温度マイナス60度。過酷な状況の中で二人の間をつなぐのは1本のザイル(命綱)だけ。はるか下方には大きく口を開けたクレバス。ザイルを切らなければ、二人とも死んでしまう─究極の選択を突きつけられたサイモンは、迷いを断つようにしてザイルを切った。
クレバスに落下しながらも奇跡的に一命を取り留めたジョーは、絶望と孤独、そして激しい痛みの中で生還への挑戦を始める。極限状況の中で、サイモンとジョーそれぞれの闘いが始まった。果たして二人は無事に生還できるのか?
ノンフィクションの原作を元に、リアルに再現したドキュメンタリー風映画。
シーン毎の心理状態は、そのつど本人が語ってくれるので、非常にリアルでわかりやすいです。
仲間を見捨てたこと、理不尽に相手に腹が立ったことなど、言いたくはないであろうことも包み隠さず話している姿には感銘を受けました。
しかも、自分を正当化したり、言い訳もしないです。
この映画を観たからといって、山に登る気持ちがわかったわけではありませんが(むしろ余計に登りたくないです)、ジョーのその、自分だった諦めてしまうような絶望のどん底からでも這い上がり、生きようとするその姿は圧巻というほかありません。
日本だけで見てみても、自殺者の数は10万人に対し25人だそうです。
10人を超える国は50カ国もあるようです。
自殺してしまう人と生き延びようとする人…一概には言えないですが、考えてしまいますね。
生きるって何なんでしょう…。
内容★★★★
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