2009/09/01 (Tue) 10:30
2007
クリスマスを目前に控えたある夜のこと。助産師としてアンナ(ナオミ・ワッツ)が働く病院に、身元不明の少女が運び込まれた。彼女は子どもを身ごもっており、女の子を産んだ後、息を引き取ってしまう。手術に立ち会ったアンナは、彼女のバッグから日記を取り出す。孤児となった赤ん坊のために、少女の身元を割り出そうと考えたのだ。日記はロシア語で書かれており、そこには“トランスシベリアン”というロシアン・レストランのカードが挟みこまれていた。ロシア人とのハーフでありながらロシア語が解らないアンナは、カードを頼りにレストランを訪ねる。
店の前で、アンナはひとりの謎めいた男と出会う。ニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)という名前のその男は、悪名高きロシアン・マフィア<法の泥棒>の運転手で、組織の跡取りであるキリル(ヴァンサン・カッセル)のために働いていた。ニコライはエンジンのかからないバイクを前に困惑するアンナを車で家まで送り届ける。
やがて少女の日記を読んでしまったアンナのロシア人の伯父が、彼女にこの事件から手を引くよう忠告する。日記にはロシアン・マフィアが関わる「イースタン・プロミス」=人身売買についての恐ろしい事実が記されていたのだ。かつて流産した辛い過去を持つアンナは子どものことだけを考えており、「日記」と引換に少女の身元を教えてもらう、という取引をマフィアと交わすことに。取引の場所に現れたのは、ニコライだった。日記を渡すアンナに彼は少女の身元は伝えず、今回の事件は忘れ、自分たちには近づくな、とアンナに忠告する。アンナは時折やさしさを見せてくれるニコライに図らずも惹かれはじめる。果たしてニコライの本当の姿とは?日記が示す犯罪の行方は?ふたりの運命はいつしか絡み合っていく…。
知らず知らずのうちに危険な場所へと身を置いてしまったアンナに、時折ニコライが見せるやさしさの意味とは…?出会うはずのなかったふたりを運命が引き寄せ、物語は静謐で重厚なクライマックスを迎える。
「クラッシュ」の監督デヴィッド・クローネンバーグ繋がりで本作を観ました。
舞台はイギリス。
そして、そこで暗躍するロシアン・マフィアが描かれています。
人身売買。
それがまかり通ってしまうロシアの貧富の差の実情。
他国と比べるとやはり日本は平和なのかもしれませんね。
でも、日本人が売られることはなくても、この映画のイギリスみたいに日本がマフィアの温床とならないとも限りません。
いや、実際行われていても、私が知らないだけかもしれません。
KGBがFSBに変わっていたことも知らなかったのですから…。
知らないことが多過ぎで、悲しいです。
主演のヴィゴ・モーテンセンの鬼気迫る演技はすごかったです。
もう、目は釘付けでした。
顔に見覚えがあったので調べて見ると、「ロード・オブ・ザ・・リング」のアルゴランでした。
私の記憶力って、どんだけ少ない…。
ナオミ・ワッツは覚えてますよ。
「マルホランド・ドライブ」とか「21g」が印象に残っています。
内容★★★★
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