2011/09/05 (Mon) 13:41
新潮文庫
2011年7月
先生、あのときは、すみませんでした―。授業そっちのけで夢を追いかけた先生。一人の生徒を好きになれなかった先生。厳しくすることでしか教え子に向き合えなかった先生。そして、そんな彼らに反発した生徒たち。けれど、オトナになればきっとわかる、あのとき、先生が教えてくれたこと。ほろ苦さとともに深く胸に染みいる、教師と生徒をめぐる六つの物語。
白髪のニール/ドロップスは神さまの涙/マティスのビンタ/にんじん/泣くな赤鬼/気をつけ、礼。/文庫版のためのあとがき
ドラマによく出てくる尊敬しきれる先生ではなく、欠点のある等身大の先生たちのお話でした。
一番感動したのは「ドロップス―」で、いけないことだと分かっていても、一番気持ちがわかってしまったのは「にんじん」でした。
人間らしいとはいっても、生徒にとって先生は、ある意味絶対的存在にみえるはず。
難しいとは思うけど、学力だけじゃない、教師の選定基準が必要なのかも。
内容★★★★
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