2010/03/18 (Thu) 10:15
2008
監督:タナダユキ
出演者:蒼井優、森山未來、ピエール瀧、佐々木すみ江、笹野高史、齋藤隆成
上映時間:121分
佐藤鈴子(蒼井優)は、短大を卒業後、就職浪人中でウェイトレスのアルバイトをしている21歳。ある日、バイト仲間のリコからルームシェアを持ちかけられ実家を出ることにするが、それがきっかけで一騒動が勃発。鈴子は警察のお世話になることに。
再び実家へと戻ってきた鈴子は、中学受験を控える弟の拓也(齋藤隆成)から食事の席で「受験に響く」と非難され、家族の前で「百万円貯まったら出て行きます!」と宣言。その日から、新聞配達、ビル清掃、苦情受付係のバイトを掛け持ちして懸命に働く。
狭い町だけに、鈴子が警察の厄介になった噂はたちまち広まり、買い物中の鈴子は昔の同級生にからかわれる。「前科者」とあざ笑う同級生たちに反撃する鈴子の姿を、小学校でいじめにあっている拓也が物陰からそっと見つめていた。帰り道、鈴子に追いついた拓也は、家を出たら手紙をくれるようにと声をかける。
やがて、百万円を貯めた鈴子は、実家を出る。海辺の町ではサーファーのユウキ(竹財輝之助)、山間の村では桃畑農家の絹さん(佐々木すみ江)と息子の春夫(ピエール瀧)と出会いながら、また百万円を貯めては次の土地へと旅を続ける鈴子。そしてやってきた地方都市のショッピングセンターでアルバイトを始めた鈴子は、バイトの先輩で大学生の亮平(森山未來)と出会う――。
タイトルから想像していたより爽やかな映画でした。
タイトルからは、勝手にどケチでいじわるな主人公なのかなぁなんて漠然と考えていました。そのキャラと蒼井優さんのミスマッチが面白いのかと…。
でも、実際は大真面目なお話でした。
人と合わせられないというか、自分をうまく表現できないというか、嘘をついて生きていくことができないというか(何か「西の魔女が死んだ」の主人公とも共通点があるような。)、そんな女性の物語。
人との深い係わり合いが嫌で転々としている彼女ですが、やはり心のどこかで引き止めてくれる人を待っているようにも感じられました。
なんだかリアルじゃないようで、でもとってもリアルに感じる部分もあって、不思議な映画でした。
ラストはちょっと寂しかった気もするけど、これでよかったのかもしれません―。
内容★★★★
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