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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2024/04/26 (Fri) 20:45
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2011/04/15 (Fri) 15:59

祥伝社
2011年2月

1997年日本ホラー小説大賞、2005年日本推理作家協会賞長編賞、2008年日本SF大賞、2010年第1回山田風太郎賞 各賞撃破! エンターテインメント界の鬼才が贈る最新長編!

「覚えてないの? ここ、端島じゃない。こんな場所、ほかにないもの」 その名前に触発されて、いくつかの情景が意識に現れようとした。しかし、その映像はぐにゃりと歪み、闇の中に溶け去ってしまう。まるで、この島に関する記憶は、絶対に思い出してはいけない禁忌であるかのように。 「そうか……そうだった。俺も、たしかに、ここへ来たことがある」 長崎市の沖合にある、遺棄された海底炭坑の島──端島。コンクリートの護岸に囲まれて、建物が密集した独特の外観から、軍艦島という通称で知られている。だが、何のために、こんな島へ来たのかは、思い出せない。まして、なぜ、ここで戦わされているのかは、見当もつかなかった。(本文より)

“軍艦島”を舞台に描く、悪夢の世界!
 情報科学部学生で日本将棋連盟奨励会に属するプロ棋士の卵である塚田は闇の中で覚醒した。十七人の仲間とともに。場所も状況もわからぬうちに始まった闘い。人間が異形と化した駒、“敵駒として生き返る戦士”などの奇妙な戦術条件、昇格による強力化――闇の中、廃墟の島で続く、七番勝負と思われる戦いは将棋にも似ていた。現実世界との連関が見えぬまま、赤軍を率いる塚田は、五分で迎えた第五局を知略の応酬の末に失い、全駒が昇格する狂瀾のステージと化した第六局は、長期戦の末、引き分けとなった……。






読ませますねぇ。とても面白かったです。
惹きつけてやまない展開、手に汗握る緊張感。堪らないです。
アイデアも贅沢と思えるくらい盛り込まれていました。
設定が「真夜中の戦士」に似ているなと思ったのですが、それもちゃんと本文で触れていたし。
途中でオチは見えたけれど、それは最後までまったく面白さを減することではありませんでした。

よし。貴志さんの本、今年中に全破するぞ~。

内容★★★★★


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2010/10/12 (Tue) 22:59

文藝春秋
2010年7月

生徒に絶大な人気を誇り、PTAや職員の間でも抜群に評判のいい教師が
反社会性人格障害(サイコパス)だったとき、惨劇へのカウントダウンが始まった。
英語科教諭・蓮実聖司、32歳。
暴力生徒や問題父兄、淫行教師など、現代の学校が抱える病理に骨まで蝕まれた私立高校で、彼は何を行ったのか。
高いIQをもつ殺人鬼は、“モリタート”の旋律とともに犯行を重ねていく。





読み出したら止まらない勢いがありました。
それはこの特異なキャラクター蓮実聖司にすべてはあると思います。
憎しみでも快楽でもなく、淡々と計算だけで人を殺していく…。
そのくせ、社会を憂えたりして、なんとも背筋が寒いです。
強烈なキャラですね。
現実にいたら、とんでもなくイヤですが、魅力的であることも間違いないと思います。(あくまでフィクションとして)
物語的には多少盛り上がりの点で拍子抜けの感もなくはないですが、このキャラに出会えただけでも満足の本でした。
きっとまたどこかで登場するはずですから…。

内容★★★★


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2010/10/08 (Fri) 18:59

文藝春秋
2010年7月

「俺には感情がないらしいんだ」。生徒からの絶大な人気を誇り、職員室やPTAの間でも信頼の厚い教師、蓮実聖司(はすみ・せいじ)。好青年の貌(かお)をもち、高いIQを誇る蓮実の正体は、決定的に他者への共感能力に欠けた反社会性人格障害(サイコパス)だった――。暴力生徒やモンスターペアレント、集団カンニングに、淫行教師。現代の学校が抱える病理を自らも内包する私立学園に起きた惨劇とは。ピカレスクロマンの輝きを秘めた、狂気と戦慄のサイコ・ホラーの誕生です。





感情がないため、自分にとって都合の悪い人たちを、怒るわけでもなく怨むわけでもなく、淡々と用意周到に始末していく主人公。
多分、なぜ自分が殺されたのか、わからない人も少なくはないはず。
これって、本当に怖いですよね。天災に近い?
そこまでのつもりはなかった、なんてことも淡々と言ったりするからなお怖いです。
過去には感情らしきものも芽生えた兆しもあったみたいだし、なぜだか憎めない蓮実先生の行方が気になります。

内容★★★★


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