2011/05/19 (Thu) 21:26
角川書店
2008年3月
『硝子のハンマー』(日本推理作家協会賞)から4年。弁護士・純子&防犯探偵・榎本、堂々のカムバック。ますますヒートアップ!ちょっぴりファニーなコンビが4つの密室に挑む傑作ミステリ。
長野県の平和な農村で殺人事件が発生。一家が松本の親戚宅に出かけている間、一人残った中学3年の長女が自宅で殺害されたのだ。強い力で突き飛ばされて、柱に頭をぶつけ、脳内出血を起こしたのが死因と思われた。現場は、築百年は経とうかという古い日本家屋。玄関は内側から鍵がかけられた密室状態。第一発見者の父親が容疑者となり、青砥純子が父親の弁護にあたる。純子は、防犯ショップの店長、榎本径を現場に呼ぶ。この男、本職は泥棒としか思えないが、推理の冴えは抜群だった。(『狐火の家』)。
短編集ということで侮っていました。すみません、面白かったです。
まず、二人の会話が面白いです。
第4話の「ちくわ」はかなりツボでした。
おどろおどろしいのありの、グロテスクありの、コメディありの、バラエティに富んだ作品集でした。
特に第2話の蜘蛛のお話は夢に出てきそうで、ちょっぴり読んだことを後悔しました。
「このミス」によると、このコンビの続編がまた出るようなので、とても楽しみです。
内容★★★★
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