2010/04/08 (Thu) 17:08
2004
監督:イ・ジェハン
出演者:チョン・ウソン、ソン・イェジン、ペク・チョンハク
英題:A Moment to Remember
上映時間:117分
製作国:韓国
工事現場で働く無愛想な大工チョルスと、おっちょこちょいだが純粋な社長令嬢スジン。住む世界の違う二人は思わぬハプニングで出会いまっすぐに恋に落ち、結ばれる。愛を信じず独りで生きてきたチョルスはスジンのピュアな気持ちから、人を愛すること、許すこと、そして信じることを覚えていく。建築家として活動を始める夫と、才能あるファッションデザイナーの妻。夫のお弁当にご飯だけ2つ包んでしまったり、自分の家さえ探せずに道に迷ってしまうような彼女の物忘れさえ、しっかり者の夫には愛おしい。目が眩むほど幸せな日々。しかし、大したことではないと思っていたスジンの物忘れは段々と深刻になり、不安から医者を訪れたスジンが宣告された言葉は「若年性アルツハイマー」。それは肉体的な死よりも精神的な死が先に訪れる病。「もう優しくしないでいいよ。どうせ忘れてしまうから」と涙をこらえて訴える妻に、「俺が全部覚えておくよ。俺が君の記憶になるから」と伝える夫。この日から失われていく記憶をつなぎとめるための2人の闘いが始まる。壁一面に貼られた1000枚にも及ぶメモ、メモ、メモ。それでも彼女の記憶はこぼれていく。家族が誰なのか、自分は誰なのか?遂にはチョルスの目を見つめ、昔の恋人の名で「愛してる」と微笑むスジン。絶望に心を乱されながらも、彼女を見守っていこうというチョルスの気持ちは揺るがない・・・。
純愛映画ですね。
チョルスの献身的な愛が涙を誘います。
「50回目のファーストキス」に似ているようで、違いますね。
こちらのが遥に過酷で、希望を薄いです。
愛する人に、自分ではない人の名前を呼ばれるほど辛いことはないですよ。仕方ないとはわかってはいても…。
原作が日本のドラマだとは知りませんでした。
内容★★★★
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2010/03/29 (Mon) 11:57
2007
監督:シャリ・スプリンガー・バーマン & ロバート・プルチーニ
出演者:スカーレット・ヨハンソン、ローラ・リニー、アリシア・キーズ、ポール・ジアマッティ、クリス・エヴァンス
原題:The Nanny Diaries
上映時間:106分
製作国:アメリカ
素敵なキャリアウーマンを夢見てニューヨーク・マンハッタンにやって来たアニー(スカーレット・ヨハンソン)は、とあるきっかけで超ゴージャスなセレブの家で息子の世話をする“ナニー”として働くことになる。雇い主である、美しく高慢な“ミセスX”(ローラ・リニー)とその息子に24時間振り回されっぱなしにされるアニー。言いたいことも言えない、プライベートもない、恋も出来ない…募る毎日の不安と不満が爆発した瞬間、アニーが見つけた未来とは? スカーレット・ヨハンソン主演、N.Y.の上流階級でベビーシッターをすることになった女子大生の奮闘を描いた全米ベストセラー小説「ティファニーで子育てを」がキュートに映画化。
邦題のタイトルで敬遠しそうになりましたが、内容は悪くない映画でした。
酷い目に遭うスカーレット・ヨハンソンがかなりはまり役で、それがこの映画をかなり好印象にしていると思いました。
この系統のコメディーの基本はしっかりと押さえられていて、安心して観ることができます。
「ドッグヴィル」といい、何故か続けて、女性が我慢し続けて、最後にはキレてしまうというタイプの映画を観てしまいました。
どちらとも、よくここまで我慢できるよね、と思う私は、全然我慢が足りないのでしょうね。
いい暮らしをしていても、まったく幸せそうに見えない家庭。
結局、何事にもバランスが大事なのでしょうか。
でも、そのうまくバランスをとるっていうのが、なかなかできないんですよね…。
内容★★★★
2010/03/17 (Wed) 12:38
2001
総監督:ジャック・ペラン
原題:Le Peuple Migrateur 、英題:Winged Migration
上映時間:98分
製作国:フランス
北半球に春が訪れると、鳥たちは、生まれ故郷である北極の地を目指して飛び立つ。
昼夜を問わず、休む暇なく飛び続ける鳥たちもいれば、宿泊地を定めながら、はるか彼方約束の土地を目指す鳥もいる。一度も経験したことのない数千キロにも及ぶ空の道を間違えることなく飛び続け、約束の地に到着する神秘、これはいったい何か?
撮影期間3年、世界20ケ国以上を訪れ、100種類もの渡り鳥の旅物語を映画化。世界トップクラスのスタッフが、命懸けで渡り鳥たちと共に地球全土を旅した。CGはいっさい使用せず、多くの危険と戦いながら人類が今だかつて目にしたことのない鳥たちの視点から、空、海洋、そして地球の姿を捉えている驚異と感動の映像。
CGかと思ってしまうような映像の数々。
CGが使われているのではないかという議論もあるようですが、正直わたしにはどちらでもいいです。
確かに、鳥たちの大移動は圧巻ではありますが、私はそれよりも、雄大で美しい景色の数々に目を奪われがちでした。
画面を通してでなく、実際にこの目で見たい衝動に駆られます。
でも、ほぼ確実にどれも見ることなく死んでいくのでしょう。
と、考えると、ちょっと寂しくなってきました…。
渡り鳥の貴重な映像を捉えてはいますが、解明したり分析しているわけではないので、ほとんど意味を成さないあのナレーションはないほうが良いとは思いました。(安田成美さんが悪いわけではないです、念のため)
内容★★★★
2009/12/07 (Mon) 09:34
2006
監督:ウェイン・クラマー
出演者:ポール・ウォーカー、キャメロン・ブライト、ヴェラ・ファーミガ
原題:Running Scared
上映時間:122分
製作国:アメリカ合衆国、ドイツ
イタリアン・マフィアの組織に所属するジョーイの仕事は「殺し」に使用された銃の後始末。今回はボスの息子トミーが、麻薬取引の現場に乱入してきた警察官を射殺した拳銃の始末を任される。しかし始末したはずの拳銃が、ジョーイの隣家の発砲事件で使用されてしまう。発砲したのはジョーイの息子ニッキーの親友オレグ。虐待されていたオレグが養父に銃を向けたのだった。なぜ始末したはずの拳銃が? オレグと共に消えた拳銃を探して、ジョーイは夜の街へと走り出すが…。
息つく暇なく展開し続けるストーリーは、かなり興奮します。
しかし、こんな犯罪だらけの街なんか住めないですね…。
フィルムを逆回転させて時間を戻したりと、最近はやり?の手法もしっかり取り入れられており、スピード感もかなりあります。
子役のキャメロン・ブライトの、あの無言のまなざしが印象的でした。
アクションあり、ドラマありですが、ラストがちょっとありきたりで、ちょっとだけがっかりしました…。面白い映画であることは間違いありませんが。
内容★★★★
2009/11/25 (Wed) 10:26
2007
監督:ジョン・カーニー
出演者:グレン・ハンサード
マルケタ・イルグロヴァ
原題:Once
上映時間:87分
製作国:アイルランド
アイルランドの首都、ダブリンで、家業を手伝いながらメジャーデビューを夢見るひとりのストリートミュージシャン(グレン・ハンサード)がいた。彼女に振られてしまい、傷心の彼はある日、道端で演奏中にひとりの若い女性(マルケタ・イルグロヴァ)と出会う。チェコからの移民で家政婦として働くその女性もずっとピアノを持つことを夢見ていた。彼らは貧しいながらも、音楽という共通点で互いに惹かれ合うようになり、バンドを組むようになる。そして人生の新たな希望とロマンスを見出すために共に歩み始める…。
どこか懐かしいようなフォークソングが全編に流れている、男女の出会いを描いた素朴な映画です。
何か大きな事件が起きるわけでもなく、ストーリーは至ってシンプルですが、却ってそれが新鮮で、お金をかけなくても素晴らしい映画は作れるという見本みたいな映画でした。
観終わった後、何か物悲しいような、それでいて爽やかな不思議な気持ちにさせられました。
サントラも欲しくなっちゃいました。
内容★★★★