2010/02/23 (Tue) 09:29
2007
監督:マイク・ケイヒル
出演者:マイケル・ダグラス、エヴァン・レイチェル・ウッド、ウィリス・バークス2世
原題:King of California
上映時間:93分
製作国:アメリカ
母が家を出てから、父のチャーリーと2人暮らしをしていたミランダ(エヴァン・レイチェル・ウッド)。だが、その父が精神病院に入ってからは、高校も中退し、アルバイトをしながら一人暮らしの生計を立てていた。節約をし、オークションで安い車を購入。貧しいながらも、逞しく自立した生活を送っていたミランダだったが、そんな彼女の生活が一変する。父のチャーリ(マイケル・ダグラス)が精神病院から退院することになったのだ。
波乱万丈な生活を送ってきた父がいない生活は、平穏だった。彼を心配したりイライラしたりする必要もなかった。父が嫌いなわけではないが、これまで父親業を行ってこなかったチャーリーを、どうしても「パパ」と呼べず、名前で呼んでいる。ミランダは、そんなチャーリーを複雑な心境で病院に迎えへ行った。
ある日、面接に行くというチャーリーを乗せ、ミランダはあるレストランへ向かった。だが、なかなかチャーリーが戻らないため、ミランダがレストランを訪ねてみると、面接の予定などないという。しばらくしてチャーリーは戻ってきたが、「辺りを探索していた」というだけ。そして、その帰り道には急に車を止めろと言い、茂みで必死な形相で土を掘り返す有様。こんなチャーリーの姿を見たミランダは、父の行動を理解できずに、苛立ちを爆発させる。
そんな中、真夜中に黙って車で出かけようとしていたチャーリーを発見したミランダは、やむなく彼に付き合って車に乗り込んだ。辿り着いた場所で、チャーリーが手にしていたのは、金属探知機。不思議に思ったミランダが、チャーリーにその理由を聞くと、どうやら病院の図書館で読んだ、1651年にトレス神父という人物が書いた日記から、彼が隠したとされる財宝の話にすっかり魅了され、自らその財宝を発掘しようとしているらしいのだ。
多くの人が目にしているであろう、図書館の本に記された財宝のありかなど信じないミランダだったが、あまりにも真剣な眼差しで、財宝について熱く語るチャーリーに根気負けし、半ば強引に探索を手伝わされるハメに。そして、日記を元にさらなる探索を進めていた2人は、やがてある建物へ焦点を絞り込む…。
まず、日本のDVDの表紙はどうかと思いました。
これじゃあ、アクションてんこ盛りの冒険物みたいな映画を想像してしまいます。
そんな誤解を招くような(それとも騙そうとしているのか)表紙にしなくても、地味かもしれませんが、じんわりとくるいい映画なのに…。
俗世とはかけ離れた生活と考え方、そして娘に対する不器用な接し方…。
確かに疎ましいものかもしれません。
結果的に娘を高校中退にさせ、養ってもらうような状態に、私も観ていて腹が立っていました。
でも最後まで観終えると、本当に大切なものって何なんだろう、と考えさせられます。
父親と娘。本当にそれだけに焦点を絞った、ある意味狭い世界で展開されるシンプルな映画ですが、結構深いです。
内容★★★★
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