2009/09/12 (Sat) 13:19
2006
2006年、硫黄島。
地中から発見された数百通もの手紙。それは、61年前にこの島で戦った男たちが家族に宛てて書き残したものだった。届くことのなかった手紙に、彼らは何を託したのか―。
戦況が悪化の一途をたどる1944年6月、日本軍の最重要拠点である硫黄島に新たな指揮官、栗林忠道中将が降り立った。硫黄の臭気が立ち込め、食べ物も飲み水も満足にない過酷な灼熱の島で掘り進められる地下要塞。
このトンネルこそが、圧倒的なアメリカの兵力を迎え撃つ栗林の秘策だった。最後の最後まで生き延びて、本土にいる家族のために一日でも長く島を守り抜け―。
「死ぬな」と命じる栗林の指揮のもと、5日で終わると思われた硫黄島の戦いは36日間にも及ぶ歴史的な激戦となる。
61年振りに届く彼らからの手紙。そのひとりひとりの素顔から、硫黄島の心が明かされて行く 。
クリント・イーストウッドが日本側の視点に立って、硫黄島の戦いを描いた映画。
キャストもほぼ日本人で言語も日本人という、まさに邦画ともいえるべき映画。
渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、中村獅童といった私でも知っている俳優が起用されています。
観終ってから知ったのですが、アメリカ側からの視点でこの戦いを描いた「父親たちの星条旗」もあるそうです。
この映画で描きたかったのは、この戦争をしている日本人もアメリカ人も本質的には同じだということだと思います。
戦争をやりたくてやっているわけではなく、残してきた家族が心配で、怖くて、死にたくなくて…。
戦争という大きなうねりに飲み込まれ、なす術もなく従うことしかできない過酷な状況…。
戦いたくない人たちを無理に戦わせる…。
戦争って一体何なのでしょう。
戦争で失われるものがどれだけなのか、ここまでわかっていて、それでも戦争がなくならないのは何故なのでしょう。
内容★★★★
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